品出しバイトを始めたばかりのあなた、お疲れ様です。「しなナビ」です。
新しい職場に慣れてくると、「あれ?品出しって、ただ棚に商品が並んでいればいいのかな?」とか、「衛生管理って、どこまで気を配るべきなんだろう?」なんて疑問が出てくるかもしれませんね。
特にスーパーマーケットという場所柄、食品を扱うわけですから、衛生面はとても気になるところだと思います。
私自身、最初は「商品をキレイに陳列できればOKでしょ?」くらいに考えていたのですが、現場に入ると想像以上に細かいルールがあることに気づかされました。
今回は、品出しバイトの「裏側にある衛生管理のルール」、特に皆さん気になっているであろう「検便」について、私の体験談も交えながら正直にお話ししていきたいと思います。
品出しバイトと衛生管理のリアル
「スーパーの品出しって、検便とかあるの?」
初めてこの話を聞いたとき、私もそう思いました。正直、正直にお伝えすると、私が働いている小規模な地域密着スーパーでは、品出し専門のアルバイトに対して、頻繁な検便義務はありません。
でも、それは「衛生管理が不要」という意味では決してありません。食品を扱う以上、私たちは常に衛生管理の対象者です。
まず、私が働いているお店では、社員や一部の専門部署(精肉や鮮魚など、生鮮食品を扱う部署)では定期的な検便が義務付けられています。
私たち品出しバイトでも、特に大きな食中毒などが起きた場合や、お店のルール変更があった際には、一時的に対象になる可能性はゼロではありません。
しかし、多くの場合、品出しバイトが最も頻繁に求められる衛生意識は、日々の「清潔さ」と「ルール遵守」です。
私の失敗談:衛生管理を軽視した結果
私も、慣れてくると少しだけ気が緩む時期がありました。品出しのスピードを上げたい一心で、焦ってしまったんですね。
ある日のことです。大量の牛乳ケースを運び終え、手洗いをせずに、すぐに隣のドライ食品(お菓子や乾物など)の棚に取り掛かろうとしたんです。その瞬間、後ろからベテランのパートさんに「〇〇さん、手洗いました?」と静かに声をかけられました。
ハッとしました。もちろん、手を洗うのは基本中の基本。でも、焦っていると、その「当たり前」を忘れがちになるんです。
そのパートさんは怒っているわけではなく、ただ事実を指摘しただけなのですが、背筋が凍りました。
「プロ意識が足りないぞ、しなナビ」と心の中で自分を叱りましたね。あのとき、もし何か異物や菌を運んでいたら、棚全体の商品に影響を与えていたかもしれません。
数々の商品破損を経験してきた私ですが、衛生面でのミスは、物理的な被害以上に会社の信用に関わる重大な問題です。
衛生管理の基本は「3つの清潔」
検便よりも日常的に求められる、品出しバイトとしての衛生管理は、以下の3つに集約されると私は考えています。
1. 手指の清潔:洗うタイミングを徹底する
これは言うまでもありませんが、「いつ洗うか」が重要です。
- 作業開始前と終了後は必ず。
- トイレの後は当然ですが、商品に触れる前には再度。
- 生鮮食品(特に肉や魚)の近くを触った後は、ドライ食品エリアに入る前に。
- 埃っぽい場所やバックヤードで作業した後は、必ず。
私は今、バックヤードで作業した後に、手を洗う前に台車を触ったり、次に扱う商品を触ったりしないように、意識的に動線を分けています。
2. ユニフォームと身だしなみ
お店によっては貸与されるユニフォームがありますが、清潔に保つのは自分の責任です。私の場合、品出し中に汗をかくことが多いので、夏場は替えのTシャツを持参したり、とにかくシミや汚れがないか、出勤前にチェックする習慣をつけました。
髪の毛が長い人は、必ずまとめてネットに入れるか、帽子を着用しましょう。商品に髪の毛が落ちるなんてことは、あってはならないことです。
3. 商品と環境の清潔
これは、私たちが最も直接的に関わる部分です。
- 陳列前のチェック
商品のパッケージが汚れていないか、破れていないかを必ず確認します。もし汚れていたら、それはバックヤードに戻すか、廃棄処理(お店のルールに従って)が必要です。 - 賞味期限の確認
衛生管理というと大げさかもしれませんが、先入れ先出し(FIFO)は、品質管理の基本であり、食品ロスを防ぐための衛生的な行為でもあります。期限が近いものを手前に出す作業は、お客様への品質保証そのものです。 - 床の清掃
私たちの作業で商品が棚から落ちることはよくありますよね。特に液体や粉末がこぼれた場合、すぐに清掃担当の方に報告するか、許可を得て拭き取ります。そのままにしておくと、他の人が滑ったり、ゴミが舞って他の商品に付着したりする原因になります。
「検便」の現実と、どう向き合うか
さて、本題の「検便」についてです。
もしあなたの職場で「検便お願いします」と言われた場合、それはお店が衛生管理を真剣に行っている証拠です。特に、パンや惣菜、デリバリーに関わる場合は、より厳格な管理が求められる傾向にあります。
ここで大事なのは、「どう協力するか」です。
もし指示があったら、素直に提出しましょう。これは、お客様の健康を守るためであり、同時に、あなた自身の勤務先を守る行為でもあります。もし、提出を求められて「面倒だな」「自分は大丈夫なのに」と感じたとしても、会社はプロとして、そのプロセスをクリアしてほしいのです。
私は幸い、品出し専門ということもあり、頻繁な検便は経験していませんが、もし今後指示されたら、それは仕事の一部として割り切ります。体調管理も、品出しバイトの重要な仕事の一部だと考えましょう。
結局のところ、品出しバイトの衛生管理は、「自分自身が食中毒菌を運ぶ運び屋にならないこと」、そして「お客様が手に取る商品に、絶対に異物や汚れを付着させないこと」にかかっています。
最初は「気合だ!」とか「根性!」とか言われてもピンとこないかもしれませんが、食品を扱う仕事というのは、どれだけ地味な作業をしていても、人々の健康に繋がっているんだという意識を持つことが大切です。
焦ってスピードを上げすぎると、必ずどこかでミスが出ます。私のように棚を液体まみれにする失敗(お酒を倒したときの話はまた今度しますね…)も怖いですが、衛生面でのミスはもっと怖いんです。
だからこそ、一つ一つの作業を丁寧に行いましょう。最初は遅くても、丁寧さが身につけば、必ずスピードは後からついてきますよ。私たちは、お客様が「今日もこの店に来てよかった」と思えるような、安全でキレイな売場を作るために働いているんですから。
あなたが安心して、そして自信を持って品出しの仕事に取り組めるよう、私も応援しています!また次の記事でお会いしましょう!
