品出しバイトを始めたばかりのあなた、お疲れ様です。「しなナビ」です。
この仕事、ただ商品を棚に並べるだけじゃないんですよね。私も最初はそう思っていました。でも、実際にやってみると「これって、本当に奥が深いな」と感じることが多いんです。特に、あなたがこれから避けて通れないのが「賞味期限・消費期限のチェック」です。
正直に言うと、この作業、地味で面倒くさいですよね。レジ打ちや品出しスピードを上げることに意識が向かいがちで、期限チェックなんて「ベテランさんがやってくれるだろう」と軽く考えてしまうかもしれません。私もそうでした。そして、そのツケを払うことになった、ある日の悲劇を今日は皆さんにシェアしたいと思います。
期限チェックをサボった、あの日の「お酒地獄」
私が品出しを始めたての頃、まだ仕事に慣れていなくて、とにかくスピードを上げたい一心でした。「早く終わらせて、次の作業に移りたい!」そんな焦りがあったんです。
ある日、ビールの特売があって、冷蔵ケースの補充を任されました。ビール缶のケースって、重いし場所を取るし、早く終わらせたい気持ちが先行しますよね。
私は、奥にある商品から新しいものに差し替えればいいだろう、と安易に考えてしまいました。新しく入ってきたビールを棚の前にドーンと置いて、「よし、完了!」と次の作業へ移ったんです。
ところが、数時間後、先輩から「しなナビさん、これどういうこと?」と少し低い声で呼び止められました。見に行ってみると、私が補充したビールの後ろに、賞味期限が3週間過ぎたビールが大量に残っていたんです。
「えっ…」と思わず声が出ました。もちろん、期限切れ商品は廃棄処分です。その廃棄作業がまた大変で。ケースから全て取り出し、一つ一つ確認し、廃棄リストを作成して…。結局、その日の私の作業時間は大幅にオーバーしてしまい、廃棄処理だけで1時間以上かかってしまいました。先輩も「確認は大事だよ」と優しく注意してくれましたが、自分の不注意で大量のロスを出してしまった事実に、本当に落ち込みましたね。
この失敗から学んだんです。スピードを上げる秘訣は、「ミスをしないこと」であり、期限チェックはそのミスを防ぐための最重要ポイントなのだと。
なぜ「先入れ先出し」が守られないと問題なのか?
スーパーの棚は、常に新鮮な商品で満たされているべきです。これを実現するのが「先入れ先出し(FIFO:First In, First Out)」ですね。先に納品されたもの(古いもの)を、後から入ってきたもの(新しいもの)よりも先に陳列することです。
これ、頭ではわかっているんです。でも、いざ作業となると、
- 新商品が先に届いた
- 既存の商品がまだたくさん残っている
- 新しい商品を奥から手前に持ってくるのが面倒くさい
こういう気持ちが邪魔をするんですよね。
でも、期限切れのロスを出せば、お店の利益を削るだけでなく、それを片付ける私たちの作業時間も増えてしまいます。だからこそ、この「先入れ先出し」を習慣にする必要があります。
期限チェックを「見落とさない」ための具体的な3ステップ
では、どうすれば見落としを防げるのか。ここでは、私が実践して効果があった、具体的なチェック手順をご紹介します。これは、スピードを上げるためにも非常に有効な考え方ですよ。
ステップ1:納品された商品の期限を「一目で把握する」
まず、バックヤードで商品を受け取った段階で、期限をざっくりと確認します。
- 納品書と照合する: 納品書に記載されているロット番号と賞味期限をチラッと確認します。
- 目視で確認: パッケージの目立つ位置にある日付や、ロット番号が印字されている部分を、必ず指で触って確認します。
この段階で「あ、これはすぐ売らないとまずいな」という危機感を持つことが重要です。
ステップ2:陳列時に「ダブルチェック」を行う
現場での陳列作業は、このステップが命です。
- 手前側(お客様から見える側): ここには最も新しい期限の商品を置きます。陳列する際、必ず手前にある既存の商品と、これから入れる商品の期限を比較します。
- 奥側(壁際): ここには最も古い期限の商品を置きます。もし既存の商品が奥にあって、その期限が新しい場合、それは「先入れ先出し」が守られていない証拠です。この場合、手前の商品を一度前に出して、古いものを奥に入れ直す必要があります。
焦っていると、前の商品を確認せずに、新しいものをただ前に出すだけになりがちです。でも、そこで「これ、本当に期限大丈夫かな?」と一瞬立ち止まる癖をつけてください。たった3秒で、後で1時間分のロスを防げるかもしれません。
ステップ3:「お菓子・飲料・牛乳」は特に注意が必要
全てのカテゴリーに同じ注意を払うのは大変なので、特に期限が早く来る商品を覚えると効率的です。
- 生麺類・チルド品: 納品された時点で日数が短いことが多いです。すぐに目立つように配置しましょう。
- お菓子類: パッケージが似ていて、味が違うだけで期限がバラバラなものが混在しやすいです。特に塩味とチーズ味でパッケージが似ているものは、私が特にお菓子棚で混乱した経験があります(笑)。焦らず、パッケージの下や裏側にある日付をしっかり確認してください。
- 牛乳・ヨーグルト: 毎日補充されるため回転が速いですが、牛乳は特に「賞味期限」ではなく「消費期限」なので、間違いは許されません。
期限チェックは「自分を守る術」でもある
正直、品出しの仕事は大変です。重いものを運ぶし、足腰は痛くなるし、人間関係も面倒な時があります。そんな中で、期限チェックまでしっかりやるのは気が重いかもしれません。
でも、期限チェックは、お店のためだけではなく、あなた自身が面倒な後始末をしないために必要な作業なんです。
あの時の私のように、期限切れの大量廃棄処理に時間を取られて、他の作業が回らなくなる事態は避けたいですよね。それに、期限切れを大量に出すと、店長や先輩からの信頼も下がってしまいます。私は人間関係はあまり得意ではありませんが、仕事の信頼は守りたいですから。
品出しは「ただの単純作業」ではありません。お客様が手に取る瞬間に「おいしい」「新鮮だ」と思ってもらえるか、その最終チェックを担っているのが私たちなんです。
最初は時間がかかっても大丈夫。焦らず、今日紹介した「一目で把握」「陳列時の比較」「カテゴリーごとの注意」を意識して、一つ一つ確認してみてください。やっているうちに、自然と手が動くようになり、確認のスピードも上がってきますよ。
あなたの品出しバイト生活が、一つ一つのチェックで確実にスムーズになりますように。応援しています!
