なぜスーパーの品出しは常に人手不足なのか?その構造的な問題を考察する

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なぜスーパーの品出しは常に人手不足なのか?その構造的な問題を考察する

地域密着のスーパーで毎日ピチピチ(?)と品出しをしている「しなナビ」です。

突然ですが、皆さんはスーパーの品出しの現場を見たとき、「あれ?いつも人が足りてないな」って思ったことはありませんか?

商品の陳列棚はスカスカで、補充のスタッフが忙しそうにあちこち走り回っている。レジ前には長蛇の列ができているのに、バックヤードから出てくるのは常連のベテランばかり……。

品出しバイトを始めてみて、私はこの「人手不足の構造」に直面しました。これは単なる店側の都合や、スタッフのモチベーションの問題だけではない、もっと根深い理由があるんです。

今回は、私自身の体験も踏まえながら、なぜスーパーの品出し現場は常に人手不足なのか、その構造的な問題を一緒に考えていきたいと思います。これを理解することで、今バイトをしている皆さんも、これから応募しようとしている皆さんも、きっと現場のリアルが見えてくるはずですよ。

目次

現場で感じる「人手不足」のリアルな光景

私が働いているスーパーも例外なく、常に「人手が足りない」状態です。特に夕方から夜にかけては、補充のスピードが追いつかないことがしょっちゅうあります。

私が初めて品出しのシフトに入った時、先輩が一人で牛乳パックのケースをゴロゴロと引っ張ってきて、「ごめんね、手が回らなくて。君はまずお菓子の棚をスカスカにする前に、こっちの飲料を頼むね!」と言われたのを覚えています。その時、私はまだ商品の配置もよく分からず、汗だくで動き回るのがやっとでした。

あの時、「なんでこんなに人がいないんだろう?」と疑問に思ったのが、このテーマを考えるきっかけになったんです。

構造的な問題その1:業務量の「見えない膨張」

品出しの業務量が昔と比べて増えている、という感覚はありませんか?

確かに、スーパーで扱う商品の種類は年々増えていますよね。昔は一つのメーカーから数種類出ていれば十分だったものが、今では健康志向、オーガニック系、地域限定など、細かいニーズに応えるために、同じカテゴリーでも棚の面積を占める商品数が劇的に増えています。

以前、お菓子コーナーの棚割りを先輩と見直したことがあるのですが、私の担当エリアだけで、3年前と比べて商品数が約2割増えていました。これは、単純計算で作業量も2割増えているということです。

しかし、それに対応する人件費や人員体制は、必ずしも同じペースで増えていないのが現状ではないでしょうか。つまり、現場の作業量(モノの数)は増えているのに、それを処理するマンパワーは据え置き、あるいは削減傾向にある。これが一つ目の大きな理由だと感じています。

構造的な問題その2:定着率の低さと採用コスト

品出しの仕事は、一見簡単そうに見えますが、実はかなり体力を使い、地味な作業の連続です。

私自身、最初の頃は商品を探すのに時間がかかりましたし、何より、重いものを運んだり、長時間立ちっぱなしだったりするので、体力的につらいと感じる人も多いはずです。

私自身の失敗談ですが、発注数を読み違えて、お酒の缶を大量に荷崩れさせてしまい、床がビールでベトベトになったことがありました。後始末に1時間以上かかり、その日はもうヘトヘト。「こんなきつい仕事、向いてないかも…」と、正直心が折れかけましたね。

このように、肉体的な負担や、単調さからくる飽きによって、特に初心者の離職率が高いのが現状です。

新しい人が入ってきても、一人前になるまでに最低でも1~2ヶ月はかかります。その間に辞められてしまうと、また採用活動と教育のサイクルが回り始めます。この「採用と教育にかかる時間とコスト」が、常に人手を埋められない原因の一つになっていると考えています。

構造的な問題その3:社員・ベテランへの負担集中

人手が足りない時、誰がその穴を埋めると思いますか? 当然、現場にいる社員さんか、経験豊富なベテランアルバイトの方々です。

私の職場でも、人手が足りなくなると、ベテランの先輩が他の部門の応援に行ったり、社員さんが急遽品出しに入ったりします。これは、その人たちが「何でもできる人」だからこそ起こる現象です。

しかし、これは悪循環を生みます。

  • 社員の負担増: 本来やるべき発注管理や、店舗運営の仕事が圧迫される。
  • ベテランの疲弊: 普段の業務に加えて、急な補充対応で疲弊し、イライラしやすくなる(人間関係の悪化要因にもなりえます)。

結果として、現場の雰囲気が悪くなり、さらに新しい人が辞めやすくなる……。この負の連鎖が、人手不足を加速させている側面もあるのです。私も、発注中の先輩に話しかけてしまい、ピリッとした空気を吸った経験があります。本当に、現場が切羽詰まっている証拠だなと思いました。

私たちが現場でできること:精神論ではなく技術で乗り切る

構造的な問題は、私たちアルバイト一人では解決できません。これは、経営や人事戦略に関わる部分ですからね。

でも、だからといって諦める必要はありません。私たちが現場でできることは、「ミスを減らし、教育期間を短縮すること」に尽きます。

私も最初、お菓子の塩味とチーズ味を間違えて大量に補充してしまい、修正に30分以上かかって泣きそうになりました。しかし、この失敗から学んだのは、「焦って手を動かす前に、パッケージをしっかり確認する」という技術です。

  • スピードアップ=ミスをしないこと: 最初に間違えると、修正に倍以上の時間がかかります。最初はゆっくりでも、正確に入れることが、結果的に一番早く作業を終わらせるコツだと、私は経験から断言できます。
  • 記録を残す: どこの商品が、どのくらいの量で補充されるのかをメモに残すだけでも、次に誰かが来たときの「引き継ぎ」が楽になります。

私たちアルバイトは、この厳しい現場の中で、効率的に、そして怪我なく(私は台車で飲料ケースに突っ込んでしまった経験もあります💦)仕事をこなす技術を磨くことで、現場を支える重要なピースになれるはずです。

人手不足は、スーパーというビジネスの構造そのものに根付いているのかもしれません。しかし、そこにいる私たちが、少しでも負担を減らせるように、一つ一つの作業を丁寧に進めていくことが大切だと、私は信じています。

今日も一日、お疲れ様でした。明日も一緒に、スーパーの棚を最高の状態にしていきましょうね!

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