品出しバイトって、正直地味な仕事だと思われがちですよね。でも、私たちが毎日お店の棚に商品を補充するのって、実は私たちの生活を支える「社会のインフラ」の一部なんだ、というお話、聞いたことありますか?
今日は、地域密着型スーパーで働く一アルバイトである私「しなナビ」が、この「縁の下の力持ち」としての品出しの役割について、私のリアルな体験談も交えながら、ちょっと真面目に語ってみたいと思います。生活費のために始めたこの仕事ですが、続けているうちに、この仕事の意外な重要性に気づいたんです。
品出しは「生活の動脈」を担っている
スーパーの品出しって、単にバックヤードから商品を運んで棚に並べるだけの作業、と思っていませんか?もちろん、作業としてはそれなんですが、その裏側にある意味を考えると、私たちの仕事って結構重要なんです。
考えてみてください。もし、スーパーの棚から商品がなくなったらどうなるでしょう?
私たちは、お客さんが買いに来たときに、欲しいものが「そこにある」状態を維持するのが仕事です。これは、私たちの街の生活を途切れさせないために不可欠なこと。例えるなら、水道管や電気のようなものかもしれません。普段は意識されませんが、止まると生活が成り立たなくなります。
私が働いているお店も、地域の方々の生活を支える場所です。私たちが朝早くから夜遅くまで商品を補充することで、誰かの今日の晩御飯や、明日の朝食が確保されているわけです。そう考えると、ビールケースを抱えて汗をかくのも、少し誇らしい気持ちになりませんか?
私の「棚崩壊事件」と先入れ先出しの教訓
もちろん、私も最初はそんな大それた意識なんて持っていませんでした。ただ、言われたことをやることで精一杯。そして、たくさん失敗しました。
一番印象に残っているのは、ある日、お酒の棚で起きた「棚崩壊事件」です。
私は急いでいたんです。前のバイトの子が残したビール缶が、ちょっと窮屈そうに積まれていたんですね。もっとたくさん入れたくて、少し力を入れて押し込んだんです。そしたら、パシュッという嫌な音と共に、一番奥の缶に穴が開いてしまいました。
そこからはパニックです。缶からビールが噴き出し、床はベタベタに。しかも、それは何本分にもなってしまって……。結局、その場で棚を空にして、床を拭いて、新しい商品を補充し直すのに1時間以上かかりました。後で先輩に聞いたら、「あの銘柄は缶が薄いから、焦って入れるとすぐダメになるよ」と静かに言われました。
この失敗から学んだのは、「スピードより正確さ」そして「商品の状態を見極めること」の重要性です。
そしてもう一つ、重要なのが「先入れ先出し(FIFO)」の原則です。賞味期限や消費期限があるものは、新しいものを奥に、古いものを手前に置くこと。これを間違えると、せっかく補充しても、期限切れで廃棄ロスが増えてしまいます。私も以前、お菓子の棚で似たパッケージのチーズ味と塩味を間違えて大量補充してしまい、気づいたときには棚の半分を入れ替える羽目になりました。
これも、焦って周りが見えなくなっていた証拠です。インフラを支えるには、一つ一つの商品が持つ「鮮度」や「状態」を守る責任があるんだ、と痛感しました。
物理的な大変さと、意外なダイエット効果
品出しの仕事は、肉体労働です。これは隠しようがありません。
私は個人事業が不調で生活費を稼ぐために始めたのですが、正直、体力には自信がありませんでした。最初の頃は、ビールケースを運ぶだけで腕がパンパンになり、翌日筋肉痛で動けなくなることもしょっちゅうでした。
特に、冬場のコールドドリンクの補充なんかは、キンキンに冷えたケースを運ぶので、手が痺れます。私の腕には、未だに重い荷物をぶつけた跡のような小さな傷や痣がいくつもあります(笑)。
ただ、正直なところ、この仕事のおかげで体調はすごく良くなりました。始めた頃は63kgあった体重が、今では58kgくらいで安定しています。4時間のバイトで10,000歩以上歩くなんて当たり前。スーパーの中を歩き回るだけでも、立派な運動になっているわけです。
物理的に大変だからこそ、私たちの存在が際立つんです。社員さんやベテランの人が忙しいとき、私たちが黙々と補充を続けることで、お店の顔である陳列が保たれるわけですから。
社会の一員としての意識を持つ
品出しの仕事は、レジ打ちのように直接お客様と会話する機会は少ないかもしれません。人間関係も、正直、得意な方ではないので、私は波風を立てずに自分の持ち場をこなすことに徹しています。
でも、バックヤードで発注伝票と向き合っている時、あるいは品出しの台車を押しながらフロアを歩いている時、ふと「私は今、この街の生活の一部を担っているんだな」と感じることがあります。
誰かが「あ、この棚が空っぽだ」と気づく前に、私たちが補充を終えている。それがプロフェッショナルな仕事、社会のインフラを支えるということです。
「気合で乗り切れ!」みたいな精神論は、この仕事ではあまり役に立ちません。必要なのは、冷静な判断力と、地道に正確に作業をこなす持続力です。そして、一つ一つの商品を大切に扱う心。
あなたがもし、これから品出しバイトを始めるのなら、どうか「ただのアルバイト」だと思わないでください。あなたは、地域の人々の日常を支える、立派なインフラの担い手の一員です。最初は失敗もあるでしょう。私も数えきれないほど失敗しました。でも、その失敗から学ぶことが、結果的にあなたのスピードと正確さを向上させ、立派な「プロ」へと成長させてくれます。
焦らず、一つずつ、確実に。今日もあなたの街の棚が、きちんと埋まっていることを願っています。応援していますよ!
