バックヤードでの「事前準備」が売り場での効率を左右する

当ページのリンクには広告が含まれています。
バックヤードでの「事前準備」が売り場での効率を左右する

品出しバイト、始めてみたものの、売り場に出ると焦ってしまって、思うように作業が進まない……。そんな経験、ありませんか?

私は現役の品出しバイトとして、毎日バックヤードと売り場を行ったり来たりしていますが、正直に言うと、最初の頃は売り場に出るのが本当に憂鬱でした。何しろ、バックヤードで棚卸しをしたり、商品を仕分けたりする作業が全然頭に入ってこなかったんですから。

でも、ある時気づいたんです。売り場でバタバタしている原因のほとんどは、バックヤードでの「事前準備」が足りていなかったことにある、と。

今回は、私自身が経験した失敗談も交えながら、バックヤードでの事前準備が、なぜ売り場での効率を劇的に上げるのか、その具体的な方法についてお話ししたいと思います。

目次

バックヤードの「あの作業」を甘く見てはいけない理由

品出しバイトというと、「商品を棚に並べるのが仕事」と思われがちですよね。もちろんそれも大事なんですが、それ以上に重要なのが、バックヤードでの準備なんです。

私は、最初は「早く売り場に出て、商品を並べたほうが仕事してる感あるな」なんて思っていました。でも、準備不足のまま売り場に出ると、結局、売り場ですべてを解決しようとして、無駄な動きが増えてしまうんです。

失敗談:お酒の缶をバックヤードで崩壊させた話

私がまだ慣れていなかった頃、チルドの裏側にある、お酒の缶コーナーの品出しを頼まれました。バックヤードには、補充用のバラ缶が段ボールに入ったまま置いてあったんです。

私は「早く補充しなきゃ」と焦って、段ボールごと持てるだけ抱えようとしました。その結果、当然バランスを崩してしまい、床に缶をぶちまけてしまったんです。しかも、一番奥にあった缶に穴が開いて、床がお酒まみれに……。後始末に1時間以上かかりましたよね。先輩社員さんには「力任せに運ぶな」と静かに怒られましたし、本当に恥ずかしかったです。

この時痛感しました。バックヤードでの小さなミスや準備不足は、売り場に出た時の何倍ものロスになる、と。

効率アップの鍵は「仕分け」と「動線」

バックヤードでの事前準備で最も重要なのは、「仕分け」と「動線」の二つです。これらがしっかりできていれば、売り場に出た時のあなたの姿は、まるでプロのようにテキパキ動けるようになりますよ。

1. 商品の「仕分け」を徹底する

バックヤードには、大量の商品が段ボールやケースで届きます。これをそのまま売り場に持っていくのは非効率の極みです。

  • 必要なものだけをピックアップする
    • まず、今日の発注リスト(または指示された棚)に必要な商品だけを段ボールから取り出します。間違っても、関連しそうな商品もついでに持っていこうとしないでください。手に持つ荷物は最小限に。
  • 「現場別」にまとめる
    • 例えば、「A通路の調味料」「C区画の菓子パン」など、行き先ごとに商品をまとめます。私は、小さな台車やカゴを使い、売り場別に仕分けしていました。こうすることで、売り場で迷う時間がゼロになります。
  • 「先入れ先出し」を意識した積み方
    • 古いものから出すのが基本ですよね。バックヤードで商品を積むときも、先に出したいものが上や手前に来るように意識して積むと、売り場で「あれ、どこだっけ?」と探す時間がなくなります。

2. 売り場への「動線」をシミュレーションする

バックヤードから売り場までのルートは、店舗によって違います。この移動時間を短縮することも、立派な準備です。

私はいつも、「バックヤードの扉を開けたら、どのルートで、どの順番で品出しをしていくか」を頭の中でシミュレーションしていました。

もし、あなたが運ぶものが重い場合(例えば、ビールケースや米袋など)、移動中にバランスを崩す危険性が高まります。私は一度、大きな台車で角を曲がる際、床に置いてあった飲料ケースに激突させ、中の缶をへこませてしまったことがあります。あれも、動線の確認を怠ったからです。

台車を使うなら、曲がり角で一度止まって、先に進路の安全を確認する癖をつけてください。急いでいるときほど、この「一呼吸置く」動作が、後々の大きなトラブルを防いでくれます。

失敗を減らすためのマインドセット:完璧より「確認」

正直、どれだけ準備をしても、人間ですからミスはします。私も、似たようなパッケージのお菓子(塩味とチーズ味)を焦って違う棚に大量に補充してしまい、修正に30分以上かかったことがあります。

でも、大切なのは、ミスした後にどうするかではなく、ミスしないためにどうするか、です。

バックヤードでの準備で、私が最も意識しているマインドセットは「完璧を目指さない。確認を怠らない」ということです。

  • 二度見の習慣
    • 商品をピックアップした後、必ず「これはA通路の〇〇で間違いないか?」と、パッケージを二度見するようにしました。特に、類似品が多い調味料や飲料は要注意です。
  • 無理な力を使わない
    • 先ほどのお酒の缶の失敗のように、無理やり段ボールに詰め込んだり、重すぎる荷物を抱え込んだりするのはやめましょう。体力を消耗するだけでなく、商品の破損に直結します。自分の限界を知って、運搬は複数回に分ける勇気も必要です。

まとめ:準備は、あなたの「味方」になる

品出しバイトは、最初は覚えることが多くて大変ですよね。でも、バックヤードでの準備をしっかり行うことで、売り場でのあなたの作業スピードは必ず上がります。

それは、ただ速く動けるようになる、という意味だけではありません。落ち着いて、焦らずに、的確な場所に商品を配置できるようになるということです。余裕が生まれると、周りの人にも優しく接することができるようになるかもしれませんよ。(私は人間関係が苦手なので、まずは自分の作業に集中するためにこの習慣をつけましたけどね!笑)

焦らず、まずは一つ一つの商品を、行き先ごとに丁寧に仕分けてみてください。今日一つでも「仕分けのコツ」を掴めたなら、それは大きな一歩です。

明日からのあなたの品出し作業が、少しでもスムーズになりますように。応援していますよ!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次