品出しの現場から、現役アルバイターの「しなナビ」がお届けします。
最近、私の働いている地域密着スーパーで、あることに気がついたんです。「なんだか、この棚の商品、減りが早いな」とか、「いつも同じ場所に補充しているけど、これはすぐに空になるな」といったことです。
これを言っても、社員さんやベテランのパートさんたちは「それが仕事だから」の一言で片付けてしまうんですが、私たち新米や経験の浅い仲間からすると、理由がわからないまま作業するのは結構ストレスですよね。
そこで今回は、私が数えきれないほどの失敗(ビール缶を穴だらけにしたことや、お菓子の塩味とチーズ味を大量に間違えて補充したことなど、色々あります…)をしながら、現場で肌で感じた「よく売れる商品の意外な共通点」について、正直にお話ししたいと思います。
「売れ筋」を見抜くのは、気合や根性ではない
よく「人気の商品はどれか把握しておいてね」なんて言われますが、正直、品出しの段階で「これは売れる!」と予測するのは難しいものです。だって、私たちはレジのデータを見ているわけではないですから。
でも、長期間同じ作業をしていると、なんとなく「法則」のようなものが見えてくるんです。これは精神論ではなく、単純に「作業量の変化」として現れるんです。
よく売れる商品が持つ「3つの共通点」
私が現場で観察した結果、売れ筋になる商品には、明確な共通点がありました。
1. 「棚割りの真ん中」にある
これは一番わかりやすいかもしれません。スーパーの陳列には「棚割り」という決まりがあります。この棚割りのうち、一番見やすい高さ、つまり目線の高さから少し下くらいに配置されている商品が、例外なく売れます。
なぜかというと、お店側も「売りたいもの」をそこに置くからです。私たちはそれを補充する側ですが、お店側がどういう意図で配置しているかを理解すると、なぜこの商品がいつも早くなくなるのかが納得できます。
私の失敗談で言うと、棚割りが複雑な輸入菓子コーナーで、間違って一番下の棚(かがまないと見えないところ)に人気商品を大量に置いてしまったことがありました。その日、他の社員さんが「あれ、この人気商品が全然動いてないな」と首をかしげていたのを見て、「あ、私が間違えたんだ…」と一人で冷や汗をかきました。やはり、「人から見えやすい場所」に置かれているものが強いです。
2. 「隣との組み合わせ」で強くなる
個々の商品の力以上に、隣り合う商品との相乗効果で売れているケースがあります。
例えば、特売のパスタソースの隣に、同じメーカーの特売のパスタ麺が置いてある場合。これは定番ですが、それに加えて「これがあると便利ですよ」という関連商品が隣接していると、さらに売れ行きが伸びます。
ある時、あるメーカーの「特売の缶詰」を補充していると、他の品出しの人が、その缶詰と「同じ売り場の特売のスパイス」を一緒に陳列していました。その日はどちらもものすごい勢いで棚が空になっていきました。まるで「セット販売」のように機能していたんです。
私たちは補充するだけですが、「なぜこの二つが並んでいるんだろう?」と一瞬立ち止まって考えてみると、作業のヒントになることが多いです。
3. 「季節の節目」を待たずに動く商品
季節商品、例えば夏場の冷たいお茶や冬場の鍋の素などは、分かりやすく動きます。しかし、本当に回転率が高いのは、「特定の季節の節目」を待たずに、常に安定して動く商品です。
これは主に「調味料」「卵」「牛乳」などの消耗品ですが、さらに細かく見ると、「ちょっとした贅沢感がある調味料」や「お弁当作りに便利な加工品」がこれに該当します。
私が初めて品出しを担当した時、「だし」コーナーの補充を任されました。最初は「どれも同じだろう」と思っていたのですが、ある「顆粒だし」だけが、他の商品と比べて明らかに早く空になるんです。社員さんにこっそり聞いたところ、「地域のお客様が、味付けにこだわりがあって、この銘柄しか買わない人が多い」とのことでした。
つまり、特定の常連客の「固定の習慣」に組み込まれている商品は、季節や特売に関わらず動き続けます。この固定客の習慣を理解すると、品出しのスピードも変わってきますよ。急いで補充しなければならないのは、決まってこの「習慣商品」なんです。
失敗から学ぶスピードアップの秘訣
結局、品出しのスピードアップって、「ミスをしないこと」に尽きます。
最初に話した通り、私は塩味とチーズ味のお菓子を間違えたり、お酒の缶を潰したり、台車で飲料ケースにぶつかったり、散々な経験をしてきました。特に、荷崩れを起こして平台車に積んだ段ボールを全部ぶちまけた時は、もう立ち直れないかと思いましたね。
でも、こういった失敗を経験すると、「あ、ここは急がない方がいいな」とか、「この通路は一度に運べる量が決まっているな」という経験則が身につきます。
例えば、不安定な商品や破損しやすい商品を補充する時は、焦って二往復しようとするより、一度に運ぶ量を減らしてでも、確実に一つずつ正しい場所に入れる方が、結果的にトータルで早くなります。なぜなら、ミスを直す時間の方が、ゆっくり丁寧に作業する時間より圧倒的に長いからです。
まとめ:現場の「なぜ?」を無視しないことが上達の近道
品出しバイトは、単調に感じるかもしれませんが、実はスーパーマーケットの「血液」が流れている場所を観察できる、非常に面白い仕事です。
気合や根性で乗り切ろうとするより、「どうしてこの商品が早くなくなるんだろう?」「どうして先輩はいつもあそこで急いでいるんだろう?」と、現場の動きの「なぜ?」を考える癖をつけると、格段に仕事が楽になります。
人間関係が苦手な私のようなタイプでも、仕事の「技術」や「現場の法則」を理解すれば、自信を持って作業できるようになりますよ。
今日も、あなたの働く店舗で、売れ筋商品の動きをこっそり観察してみてください。きっと、新しい発見があるはずです。あなたの一日が良い品出し日和でありますように!応援しています!
