しなナビ品出しのバイトを始めたばかりの皆さん、お疲れ様です。「しなナビ」です。
いよいよ新しい季節になり、新しいアルバイトを始める方も多いかもしれませんね。
品出しの仕事は、地味に見えて実は体力がいるし、覚えることも多い。でも、お客様の「ありがとう」が一番嬉しい瞬間でもありますよね。
さて、品出しの仕事で、商品の陳列や補充作業に集中していたら、突然、お客様から声をかけられてドキッとした経験はありませんか?
- あの商品、どこですか?
- これ、おいてないの?
こういう時、
- ああ、どうしよう
- 変なこと言ったらどうしよう
って焦っちゃいますよね。
私も最初の頃は、社員さんやベテランの先輩にバトンタッチするばかりで、自分では何も答えられずに情けなかったのを覚えています。
今回は、そんな品出しバイトの皆さんが抱える「お客様対応」の不安に、同じバイト仲間として、私の失敗談も交えながら、具体的な対応フレーズと心構えをお伝えしていきたいと思います。
お客様対応の鉄則:「知らない」と正直に伝える勇気
まず、大前提として覚えておいてほしいことがあります。
それは、品出しの仕事は「店の案内人」ではないということです。
私たちは商品の補充がメインの仕事。店内の全商品の一番詳しい場所や在庫状況を完璧に把握している必要はないんです。
私がバイトを始めたばかりの頃、納品されたばかりの調味料を棚に並べていたら、お客様から「〇〇社の減塩醤油はどこ?」と聞かれました。
私は焦って「ええっと……あそこの調味料コーナーの左端の方だと思います!」と自信満々に答えたんです。
結果、お客様はそこを探し回った挙句、結局見つからず、困った顔でフロアマネージャーを探しに行ってしまいました。
後で先輩から「あの醤油は特売品で、棚じゃなくて店の入り口付近に平積みされてたよ」と教えてもらい、恥ずかしいやら情けないやらで顔が熱くなったのを覚えています。
この経験から学んだのは、「知らないことは、知らない」と正直に伝えることの重要性です。
お客様からの質問に切り返す!スマートなフレーズ集
では、具体的にどう伝えるのがベストなのか。
私の失敗を経て確立した、おすすめのフレーズをいくつかご紹介しますね。
1. 売り場がはっきりわからない時
すみません、私もまだ慣れていなくて、正確な場所がすぐには分からないんです。すぐに詳しい者を確認してまいりますので、少々お待ちいただけますでしょうか?
まずは謝罪と現状の正直な説明をセットにします。「慣れていない」という言葉は、お客様に「この人は新人だから仕方ないな」と思ってもらうための保険でもあります。
2. 探している商品が欠品していると確信した時
申し訳ございません。ただいま、こちらのコーナーの在庫を確認いたしましたが、こちらのメーカーのお品は現在欠品しているようでして……。代わりによろしければ、こちらのメーカーのお品はいかがでしょうか?
欠品していることを明確に伝えつつ、代替え案を提案できると、お客様の「がっかり感」を少しでも減らせます。ただし、代替え品を自信を持って推薦できない場合は、無理に提案しないでくださいね。
3. 商品の在庫を尋ねられた時(バックヤード確認が必要な時)
こちらの商品ですね。念のため、在庫を確認してまいります。少々お時間をいただけますでしょうか。
決して「多分あると思います」とは言いません。品出し中の私たちはバックヤードの在庫状況を知らないことが多いです。ここで「確認してくる」という行動を示すことが重要です。
4. 案内する場所が遠い時
お客様、〇〇コーナーは、あちらの角を曲がった先になりますね。よろしければ、私がご案内しましょうか?
遠い場所を指で示すだけだと、お客様は迷ってしまうことがあります。自分が今作業中であっても、少しだけ立ち止まって案内することで、親切な印象になります。「ご案内しましょうか?」と聞くことで、お客様の意向を尊重できます。もちろん、急いでいる場合は「あちらの青い看板を目印にまっすぐお進みください」と、目印を伝えるだけでも十分です。
品出し中の「割り込み」に対するマインドセット
私たちは、時間との戦いです。特に納品直後の時間帯は、「この商品を早く陳列しないと」と焦る気持ちが強いですよね。
そんな時に限って、お客様はピンポイントで質問してくるものです。
私が経験した失敗談ですが、ピッキングカート(カゴ台車)に商品を積んで、急いでバックヤードから戻ってきた時、お客様に「このお米の銘柄、どれが一番人気?」と話しかけられました。
私は急いでいたので、「ええ、そっちの黄色い袋の方です!」と早口で答え、そのまま走り去ってしまったんです。
後で気づいたのですが、その「黄色い袋」が、実は新商品でまだ誰も試していないものだったのです。お客様はきっとがっかりされたでしょう。
人間関係が苦手な私から言わせてもらうと、品出し作業中に話しかけられても、必要以上に萎縮する必要はありません。
「一時停止」のサインを出す技術を身につけましょう。
- まず、立ち止まり、お客様の方を向き直る。(この数秒が、お客様には「しっかり対応してくれている」と映ります)
- 「はい、なんでしょうか?」とハッキリ言う。
- 質問が終わったら、すぐに「ありがとうございました」と言って作業に戻る。
この短い一連の流れを素早く行うことで、「作業の邪魔をされた」というストレスを最小限に抑えつつ、プロとしての最低限の対応ができるようになります。
変に愛想を振る舞う必要はありません。真摯に対応することこそが、私たち品出しバイトのプロフェッショナルとしての振る舞いですから。
まとめ:あなたの「丁寧さ」がお店の信頼になる
品出しの仕事は、商品の配置を覚えるのが大変で、体力も必要です。だからこそ、お客様対応で変に気負いすぎる必要はありません。
大切なのは、「分からないことを素直に認め、すぐに詳しい人に繋げる」という、シンプルなプロセスを確実に実行することです。
最初は戸惑うかもしれませんが、場数を踏めば自然と「どこに何があるか」が頭に入ってきます。そうなったら、お客様からの質問も怖くなくなりますよ。
私もまだまだ勉強中ですが、今日も地道に棚を整えて、お客様が気持ちよくお買い物を楽しめるように頑張っていきましょう。今日のあなたの頑張りが、明日のお店を支えています。応援しています!
