「前出し(前陳)」を制する者は品出しを制す!基本のやり方と目的
品出しバイトを始めたばかりのあなた、お疲れ様です。「しなナビ」です。
新しい商品の棚出し作業、なんだか難しそうだな、と感じていませんか?特に、ベテランの先輩たちが「ここは前出ししっかりね!」なんて言っているのを聞いて、「前出しって何だろう?」「どうやるのが正解なんだろう?」と不安になっているかもしれませんね。
正直、私もバイトを始めたばかりの頃は、何を言われているのか全然わかりませんでした。先輩に聞くのもちょっと気が引けるし、何より、間違えたら面倒だなと思って、こっそりごまかそうとしたこともあります(笑)。
でも大丈夫です。私もそうでしたが、この「前出し」、実は特別な技術というよりは、「ちょっとしたコツ」と「お客さん視点」があれば、誰でもすぐにマスターできるんですよ。今日は、私が数々の失敗から学んだ、この「前出し」の正しいやり方とその目的について、一つひとつ解説していきますね。
「前出し」って、結局なんなの?
まず、「前出し(まえだし)」、お店によっては「前陳(ぜんちん)」とも呼ばれる作業ですが、これは、棚に並んでいる商品を、手前側(お客さんから一番見える位置)に引き寄せて揃える作業のことです。
え、ただ並べればいいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、実はそうではないんです。
なぜこんな面倒な作業をするのかというと、主な目的は二つあります。
- 見た目の美しさ、清潔感の維持:バラバラに陳列されていると、お店がだらしなく見えてしまいます。揃っていると、お客さんは「このお店は管理が行き届いているな」と感じてくれます。
- お客さんの手に取りやすさの確保:お客さんは、一番手前にある商品を取ろうとします。奥の商品を取られすぎると、棚の奥に空間ができてしまい、商品を探しにくくなってしまうんです。
この「前出し」、私も最初は適当にやっていて、先輩から指摘を受けたことがあります。それは、ある調味料の棚でのことでした。
ちょうど新商品の入れ替え時期で、棚がごちゃごちゃしていたんです。私はとにかく早く終わらせたい一心で、新しい商品を奥に押し込めて、手前に見えるように並べればOKだと思っていました。ところが、後から来た先輩が私の作業を見て、「しなナビさん、前出しは、奥の商品を前に持ってくるのが基本だよ。手前がスカスカだと、お客さん取れないからね」と教えてくれたんです。
正直、その時は「え、奥の商品まで触らなきゃいけないの…」と少し面倒くさく感じました(笑)。でも、言われてみればその通りですよね。自分の仕事の丁寧さが、そのままお店の印象と売上に繋がるんだな、と気づかされた瞬間でした。
前出しの基本ステップ:誰でもできるシンプルな手順
前出し作業は、やるべきことが明確です。手順を追ってやれば、焦らず確実に美しく仕上げることができますよ。
1. 棚の全体像を把握する
まず、作業を始める前に、その棚全体をざっと見渡してください。
- 商品が前後にどれだけずれているか?
- 一番手前がスカスカになっていないか?
- どの商品が一番奥に取り残されているか?
この全体像が見えると、どこから手を付ければ効率的かがわかります。
2. 手前の空きスペースを埋める
一番大切なのは、手前の商品がなくなるスペースを、奥の商品で埋めることです。
- 奥に残っている商品があれば、それをそっと手前に引き出します。
- ここで注意したいのが、「さっき失敗したお酒の缶事件」のような無理をしないことです。ビール缶を無理やり押し込んで穴を開けた経験が私にはあります(💦)。商品に傷をつけないように、優しく扱ってくださいね。
3. 商品の向きと高さを揃える
前出しが完了したら、今度は「フェイスアップ」の作業に入ります。これは、商品の正面(パッケージの顔)が、お客さんから見て正面を向くように向きを揃える作業です。
- パッケージのロゴや説明書きが、全て同じ方向を向くように整えます。
- 可能であれば、商品の高さも揃えます。段差ができていると、見た目が悪くなりますし、少しの振動で崩れる原因にもなります。
このフェイスアップ、慣れないうちは時間がかかります。私も、最初は一つの棚を綺麗に揃えるのに15分くらいかかっていました。でも、数をこなすうちに、無意識に手が動くようになりますから、焦らないでください。
前出しをサボるとどうなる?(実録:私が体験した悲劇)
「正直、前出しって地味だし、早く次の作業に移りたい…」そう思う気持ち、痛いほどわかります。私もそうでした。
ある時、ものすごく忙しい時間帯で、私はとにかくスピード重視で、手前がスカスカなのを無視して、新しい商品を奥に入れていくだけで済ませてしまいました。
「まあ、お客さんが取っていくうちに自然と前が出てくるだろう」なんて、根拠のない希望的観測をしていたわけです(反省)。
その翌日、同じ棚を見たら、どうなっていたと思いますか?
手前はほとんど空っぽで、奥の方に商品だけが残されていました。しかも、奥の商品は、ホコリが被り始めている始末。これはまさに「先入れ先出し」が全くできていない状態です。
結果として、その棚の売れ行きは悪くなり、後から来た社員さんが「誰がこの陳列したの?」と少しピリピリした声で呟いていました。結局、その棚の立て直しに、私を含めた数人で時間を取られてしまったのです。
この経験から学んだのは、「最初に手を抜くと、後で必ず余計な手間が増える」ということです。スピードを上げる秘訣は、実は「完璧な前出し」をサッと終わらせることなんですよね。
前出しをマスターすると、仕事が楽になる理由
前出しの技術が身につくと、あなたの品出し作業は劇的に楽になります。
- 補充の頻度が減る:商品が手前に揃っていると、次に入荷があった時に「前出し」の作業が大幅に短縮されます。奥の商品を引っ張り出す手間が減るからです。
- 棚卸しが楽になる:管理がしやすくなるので、発注ミスや在庫確認のミスも減ります。
- 自信がつく:先輩や社員さんから「この棚、綺麗に揃ってるね」と言われると、単純に嬉しいものです。人間関係が苦手な私でも、仕事の成果で評価されるのは、気持ちが良いものですから(笑)。
前出しは、お店の「顔」を作る作業です。最初は時間がかかっても、一つひとつの商品を大切に、そして綺麗に揃えることを意識してみてください。あなたのその一手間が、お店の信頼に繋がっているんですよ。
今日も一日、お疲れ様でした。最初は誰もが初心者です。焦らず、一つずつ、確実に作業を進めていきましょう。あなたの頑張りを、しなナビは心から応援しています!💪
