地域密着型のスーパーで働く品出しアルバイター「しなナビ」です。
最近、ニュースで「品出しロボット」や「AIによる在庫管理」なんて言葉をよく聞くようになりましたよね。
「え、もしかして私たちの仕事って、そのうち機械に取られちゃうの?」
品出しバイトを始めたばかりの方なら、一度は頭をよぎる不安だと思います。私も初めてこの業界に足を踏み入れたとき、未来の自分を想像してゾッとしたことがあります。だって、私だって生活のためにこのバイトを選んでいますから、仕事がなくなったら困ります。
今日は、そんな「品出しロボットの脅威」について、現場で働く私なりの正直な視点から、現実的なお話をさせてください。結論から言うと、現時点ではロボットが人間の仕事を完全に奪うのは難しい、というのが私の見解です。その理由と、私たち人間が今後も必要とされるポイントを、私の失敗談も交えながらお話ししていきますね。
ロボットが来ても「すぐには」なくならない理由
スーパーの品出しって、一見すると単純作業に見えますよね。ただ棚に商品を並べるだけ、というイメージが強いかもしれません。
でも、実際にやってみると、意外と「予測」と「判断」が必要な瞬間が多いんです。
1. 予期せぬトラブルへの対応力
ロボットがどれだけ賢くなっても、現場の「イレギュラー」に対応するのは難しいのが現状です。
例えば、棚割りが急に変更になった時。昨日までA場所に置いていた商品が今日からB場所に移動、なんてことは頻繁に起こります。マニュアル通りに動くロボットには、この「その場での判断」が非常に難しい。
私はこの前、調味料コーナーの棚割変更があった際、先輩が慌てて違う場所に違う酢を置いてしまい、夕方の忙しい時間帯に大パニックになりました。後で気が付いたのですが、「これはミツカン酢じゃなくて、他のメーカーの甘酢だ!」という微細な違いを、人間ならすぐに察知できます。ロボットはラベルの読み取りはできても、この「パッケージの微妙な違い」や「お客様の動線」まで考慮した配置変更はまだ難しいでしょう。
2. 陳列の「美しさ」と「訴求力」
「フェイスアップ」という、棚の前面を見栄え良く揃える作業があります。これはただ商品を並べるだけでなく、お客様に「美味しそう」「買いたい」と思わせるための、一種の技術なんです。
ロボットは、商品の高さを揃えることはできても、「この新商品を目立つように、少し前に出す」「色味が偏らないように配置を調整する」といった、センスや感覚が必要な作業は苦手です。
私は新人時代、とにかくスピードを意識しすぎてフェイスアップがおろそかになり、お客様が取ろうとした瞬間にドミノ倒しのように商品が崩れる(棚崩れ)を起こしました。あの時の冷や汗は忘れられません。もしロボットが完璧に並べても、その陳列に魂がこもっていなければ、売上には繋がりにくいのです。
3. 破損や不測の事態への対応
品出しは、重い荷物を運び、台車を操作します。私は新人時代、ビール缶のバラ商品を無理やり棚に押し込もうとして、缶に穴を開けてしまい、棚がビールまみれになったことがあります。後始末に一時間以上かかりました。
また、大きな台車で角を曲がる際に、床に置いてあった飲料ケースに激突させ、中身が床に飛び散った経験もあります。
ロボットが誤って商品を破損させた場合、誰が片付けるのでしょうか?緊急で清掃を行い、次の作業に支障が出ないようにする判断は、やはり人間の仕事です。マニュアルにないトラブルに、柔軟に対応できるのは人間ならではの強みです。
人間ならではの「付加価値」を高めるために
ロボットが来ても、私たち品出し担当者が生き残る道はあります。それは、機械が真似できない、人間的なスキルを磨くことです。
1. 先入れ先出し(FIFO)の徹底
これは品出しの基本中の基本ですが、古いものから先に売り場に出す「先入れ先出し(FIFO)」は、食品ロスを防ぐ上で非常に重要です。
「期限が近いものが奥に入っちゃった!」というミスは、私も何度も経験しています。ベテランになると、商品の印字(製造日や賞味期限)を瞬時に判断し、どこに置くべきか決めるスピードが上がります。この「緻密な在庫管理の感覚」は、プログラムされた動き以上のものが必要です。
2. コミュニケーションの力
私は正直、人間関係が苦手で、職場でコソコソ話している人たちには関わりたくありません(笑)。誰かに話しかけられても、すぐに作業に戻ってしまうタイプです。
ただ、品出しの現場では、社員さんや先輩への「確認」が絶対に必要です。
例えば、発注作業中の先輩に「この商品の場所、どこですか?」と聞いた際、先輩がイライラしていると、こちらも萎縮してしまいます。私も新人時代、先輩の指示を「ミツカン酢」ではなく「みつかんす?」と聞き間違え、一人で混乱したことがありました。
ロボットにはできないのが、「相手の状況を読み取って、最適なタイミングで、的確に質問する」というスキルです。この円滑なコミュニケーションこそが、作業効率を上げ、結果的に自分の負担を減らすことに繋がります。
まとめ:不安ではなく「変化への準備」を
品出しロボットが今後導入されるのは、避けられない流れかもしれません。しかし、それは「私たちが明日からクビになる」ということではありません。
むしろ、単純作業やルーティンワークを機械に任せることで、私たちは「より付加価値の高い作業」、つまり、陳列の工夫や、お客様への細やかな配慮、正確な在庫管理といった、人間にしかできない部分に集中できるようになる、と前向きに捉えることもできます。
私もバイトを始めてから、体重が5kg減って、足にはビールケースで負った傷や痣が絶えませんが(笑)、それ以上に、スーパーの裏側を知る面白さや、商品の動きを予測する楽しさを知りました。
不安な気持ちはよく分かります。私も、初めてお酒のケースを運んで全身が悲鳴を上げた時や、荷物をガラガラと台車ごとぶちまけた時は、「やめようかな」と思いました。
でも、現場で実際に働いてみると、機械では代替できない「あなたの目」や「あなたの手」の価値が必ず見えてきます。焦らず、まずは目の前の商品を丁寧に揃えることから始めてみませんか?一つ一つの作業を丁寧に行うことが、結果的に一番のスピードアップに繋がりますよ。
今日も、あなたのスーパーでのお仕事が少しでもスムーズに進むよう、心から応援しています!💪
