新しい挑戦、品出しバイトへようこそ!
品出しバイトって、最初は思っている以上に体力を使うし、コツもあって戸惑いますよね。
私もそうでした。正直、体力仕事なので「気合で乗り切れ!」と言われるのは一番しっくりこない派です。
必要なのは、気合よりも「効率」と「テクニック」だと痛感しています。
今回は、品出し作業の効率を劇的に上げ、かつ安全性を高めるための、ちょっとした上級テクニックについてお話しします。それは、「ダンボールを体に固定して両手を空ける方法」です。
なぜダンボールを体に固定するのか?
品出しの現場では、段ボールを抱えて陳列棚まで運ぶことが多いですよね。
片手でダンボールを持ち、もう片方の手でドアを開けたり、棚を避けて歩いたりするのは結構大変です。
特に、通路が狭い店舗や、お客さんが多くて歩きにくい時間帯だと、この「片手でダンボールを持つ」状態がストレスになります。
以前の私なんて、ダンボールを抱えて移動するのが精一杯で、レジで受け取った商品を運ぶ際も、常にバランスを取るのに神経を使っていました。
一度なんて、通路の角を曲がった瞬間にバランスを崩して、コロ台車に乗せていたビールケースがガシャン!と倒れて、床がお酒まみれになったことがあります。
後始末で1時間以上かかってしまい、本当に恥ずかしかったのを覚えています。
あの時、「ああ、片手で安定して持てたら、こんなミスは防げたのに」と強く思いました。
このテクニックは、ダンボールを体に密着させて固定することで、両手をフリーにし、歩行や動作を安定させるためのものです。
準備するものと基本的な考え方
このテクニックを実践するには、特別な道具は必要ありません。基本的には、ダンボールの持ち方と体の使い方が重要になります。
まずは、運ぶダンボールのサイズを把握しましょう。大きすぎたり重すぎたりするものは、無理せず台車を使うべきですが、中〜小サイズの段ボールで試してください。
基本の考え方は、「ダンボールと体の間に隙間を作らないこと」です。隙間があると、揺れや衝撃でダンボールが動き、バランスを崩しやすくなります。
具体的なダンボールの固定方法(3ステップ)
私が実践している、両手をフリーにするための具体的なステップを解説しますね。
ステップ1:ダンボールを胸の位置に引き寄せる
まず、ダンボールを持ち上げる際、できるだけ胸の高さ、または少し下あたりに引き寄せます。腰で支えるというよりは、体幹で支えるイメージです。重いものを運ぶとき、腰を痛めないためにも、この胸の位置が重要になります。
ステップ2:体の前面を使って密着させる
ダンボールを体幹(お腹のあたり)に当てたら、両腕を曲げてダンボールの上部や側面に軽く添えます。このとき、力を入れて「締め付ける」必要はありません。軽く添えるだけで十分です。大事なのは、ダンボールの角や側面が、あなたの体の前面(胸や腹筋のあたり)にしっかりと密着している状態を作ることです。
ステップ3:歩行に合わせて体を固定する
ここが一番のポイントです。歩き出すときは、ダンボールが体から離れないように、体全体を少しだけ前傾させます。そして、腕は添えるだけに留め、体がダンボールを抱きかかえるような姿勢をとります。
こうすることで、ダンボールは体の一部のような安定感を持って移動できます。移動中に急に誰かに話しかけられたり、通路の障害物を避けたりする際も、片手が空いているのでスムーズに対応できます。
このテクニックで得られるメリットと注意点
この方法をマスターすると、作業効率だけでなく、安全性も格段に上がります。
メリット
- 両手が使える
ドアを開ける、前を歩く人の動きに合わせて減速する、通路でスマホで簡単な連絡事項を確認するなど、両手が使える安心感は大きいです。 - 安定感の向上
以前、私は焦って商品を運ぶと、荷崩れして商品をぶちまけることがよくありました。この固定法だと、ダンボール自体が安定するので、荷崩れのリスクが減ります。 - 疲労軽減
腕だけで重さを支え続けると、短時間で疲れてしまいます。体全体で支える感覚を掴めば、長時間の作業でも楽になりますよ。
注意点(私の失敗談から学ぶこと)
ただし、この方法にも落とし穴があります。それは「締め付けすぎ」です。
以前、私は「絶対に落とさないぞ!」と気合を入れすぎて、ダンボールを息ができないほど強く抱きしめてしまったことがあります。
その結果、呼吸がしづらくなり、逆に酸欠気味になってフラフラしてしまいました。
焦って歩いたため、次の棚の前で立ち止まった拍子に、抱えていた似たパッケージのお菓子(塩味とチーズ味)を棚の奥深くに、間違って大量に補充してしまったのです。気づいた時には大変な作業になってしまいました。
ですから、あくまで「添える」程度で、体とダンボールの間に隙間がなければOK、と考えてくださいね。
読者の皆さんへ
最初は慣れないことばかりで、体力的にもきついと感じるかもしれません。
私も、始めたばかりの頃は、4時間のバイトで1万歩も歩いているなんて知らず、家に帰ってから足の痛みに驚いたものです。体重も気づけば5kg減っていました。
でも、こうして少しずつ「効率的な運び方」や「安全な持ち方」を覚えていくことで、品出しの仕事は確実に楽になっていきます。
「気合」で乗り切るのではなく、「どうすれば怪我をせず、早く終えられるか」という技術にフォーカスしてみてください。このダンボール固定術も、その一つです。
一つでも多くのテクニックを身につけて、現場で差をつけていきましょう!あなたならきっとできますよ。応援しています。
