正直、品出しの仕事って、毎日同じ棚、同じ商品ばかりを見ていると、ちょっと気分が沈んじゃう時、ありますよね。私自身、個人事業の収入が減って、生活のためにこのバイトを始めたわけですが、最初は「ただの作業員だ」って思っていました。
でも、毎日何千もの商品を扱い、お客様の動きを間近で見ていると、この仕事って意外と「面白い瞬間」があることに気づくんですよ。今回は、そんな品出しバイト中に遭遇した、ちょっと変わった商品や、思わず二度見してしまったお客様について、私の正直な体験談を交えながらお話ししようと思います。
遭遇した「ちょっと変わった商品」たち
スーパーの棚って、毎日何かしらの新しいものが追加されたり、季節限定品が出たりするじゃないですか。あれを見つけるのが、実はちょっとした楽しみなんです。ただ、中には「これ、本当に売れるの?」って首を傾げちゃうような商品に出会うこともあって…。
珍しいご当地限定品との出会い
うちは地域密着型なので、たまに全国各地のご当地スーパーで見かけるような、その地域限定の商品が入ってくることがあるんです。一度、出張の仕入れ担当者が持ってきたのか、棚に並べるように言われたのが「〇〇限定の柿の種」でした。中身は普通の柿の種なんですが、パッケージがその土地の名所のイラスト入りで、妙に気合が入っていて(笑)。
補充していて思ったのは、「これを買う人は誰だろう?」ってこと。きっと、旅行のお土産で買うか、その地域出身の誰かが懐かしくて買うんでしょうね。私はただ並べるだけなんですが、こうした「物語がある商品」を見つけると、ちょっとだけ仕事に深みが増す気がします。
なぜかいつも棚の隅にある「謎の調味料」
スーパーには定番商品以外に、ずっと棚の隅っこで静かに存在している調味料ってありますよね。「お酢」や「醤油」はすぐ動きますが、特定のメーカーの「〇〇醤」とか、見たこともないスパイス類。
これって、誰かが一度買って、使い切れずに忘れ去られていく運命なんでしょうか。補充していると、パッケージが古びていたり、埃が被っていたりして、ちょっとかわいそうになっちゃいます。私自身、先輩に「これ、どこに置くんですか?」って聞いたら、「これは常連さんが買うから、いつもこの場所ね」って言われて、実はコアなファンがいるんだと知りました。知識がないと、どこに置くべきかすら分からなくなりますからね。私も最初は「ミツカン酢」と「みつかんす?」で頭が混乱したくらいですから(笑)。
思わず二度見した「お客様の行動」
品出しをしていると、棚の裏側や通路の端っこから、お客様の行動を観察できる瞬間があります。社員さんやベテランさんみたいに、お客様と積極的にコミュニケーションは取りませんが、観察は得意です。
「これ、どこにあるの?」の究極系
一番多いのが「どこに何があるか分からない」というパターンです。これは仕方ないですよね。私も初めて来た時は、どこに何があるか全く分かりませんでしたから。
ある日、調味料コーナーで作業をしていたら、常連のおばあさんが「すみませんねぇ、この『味ぽん』って、どこにあるのかしら?」って聞いてきたんです。私はちょうどその真横で作業していたので、「あ、ここにありますよ!」って言おうとしたら、そのおばあさん、私の目の前の棚を、思いっきり探していたんですよ。
「いや、目の前にありますよ…」って心の中で思いながらも、結局何も言わずに、そっと商品の横に移動してあげました。ベテランなら「ここにありますよ!」って明るく言えるのかもしれませんが、私みたいに人間関係が得意じゃないと、変に話しかけて迷惑をかけたらどうしようって思っちゃうんですよね。
奇妙な「試食の持ち帰り方」
うちの店では、たまにメーカーさんが試食販売をすることがあります。その時、お客様の行動が面白いんですよ。
一度、新発売のパンの試食が出ていたんですが、ある男性が、一切食べずに、その試食品だけを何枚かお皿に乗せて、自分のカバンにそっとしまっていたんです。え、どうするんだろう?って思って見ていたら、カバンにしまった後、普通にお米とか野菜をカゴに入れてレジに向かっていました。
もしかしたら、誰かにあげるつもりだったのかもしれないし、単に「試食も商品の一部」と勘違いしたのかもしれない。真相は分かりません。ただ、私みたいな品出しバイトの人間からすると、「え、それ持って帰るんだ…」って、ちょっとしたカルチャーショックを受けましたね。失敗談で言えば、お酒をぶちまけた時の方が凹みますが、人の行動観察としては興味深かったです。
「気づき」が次の仕事につながる
変わった商品やお客様に遭遇すると、最初は戸惑うんですが、結局は自分の仕事のヒントになることが多いんです。
フェイスアップの重要性
変わった商品が来た時、どこに置くか迷いますよね。でも、迷うということは、その商品がお客様にとって「探しやすい場所」にないということです。
例えば、さっきの限定柿の種。最初は普通の柿の種コーナーの一番奥に置かれていたんですが、全然売れ行きが悪かったらしいんです。店長さんが「目立たないと売れないから」って言って、次に入荷した時は、お菓子の入り口近くの特設コーナーに移動させていました。
こうやって、商品の「顔(フェイス)」を見せる場所を変えるだけで、売れ行きが変わるのを見るのは面白いです。品出しって、ただ商品を並べるだけじゃなく、「どうすればお客様が手に取りやすいか」を考える、実は奥が深い作業なんだなって、経験を積むほど感じますね。
失敗から学ぶ「商品の特性」
変わった商品が入ってくると、補充の仕方も変わってきます。例えば、瓶詰めの商品で、重さが均一でないもの。一度、変な形のジャムをコロ台車で運んでいる時にバランスを崩して、全部ぶちまけそうになった経験があります。その時はギリギリ持ち直しましたが、あれで一つでも割れていたら、後処理が大変だったでしょう。
ああいう重くて不安定なものは、台車に積む時から、高さとバランスを意識しないといけない。失敗から学ぶことって、精神論よりずっと実践的で役に立つんですよね。
まとめ:あなたの知らないスーパーの一面
どうでしょう?地域密着スーパーの品出しって、地味な作業の連続ですが、こうして見ると、意外と色々なドラマがあると思いませんか?
もしあなたがこれから品出しバイトを始めるなら、ぜひ色々な商品やお客様の行動を観察してみてください。最初は、何が何だか分からなくて不安でしょうし、私も発注中の先輩に話しかけて怒られたり、荷物をぶちまけたり散々でした。でも、それはあなたが真剣に仕事に取り組んでいる証拠でもあります。
焦らず、まずは「ミスをしないこと」を最優先に。そして、棚の裏側で繰り広げられる小さなドラマを楽しんでみてください。一つ一つの商品には理由があって、お客様も色々な目的で来店されています。その一端に触れられるのは、この仕事の醍醐味かもしれませんよ。今日も一緒に頑張りましょう!
