「品出しバイトって、商品を棚に並べるだけでしょ?楽そうだな」
どうも、ブログ「ゼロから始める品出しバイト攻略」の著者、しなナビです。現役でスーパーの品出しバイトをしています。
もしあなたが今、昔の私のように「品出し=楽な作業」と思っているなら、ちょっとだけお待ちください。そのイメージ、半分正解で、半分は大きく間違っています。
- 体力的にどうなの?
- 人間関係は?
- 不器用でもできる?
…分かります、その不安。私も始める前は同じでした。
結論から言うと、品出しバイトは正直きついです。でも、正しい知識とちょっとしたコツさえ知っていれば、これ以上ないくらい「おいしい」バイトにもなります。
この記事では、社員やベテランの上から目線ではなく、あなたと同じバイト仲間としてのリアルな目線で、品出しバイトの「地獄」と「天国」を包み隠さずお話しします。綺麗事なしの現場の声を、ぜひ参考にしてください。
これが現実!私が体験した品出しバイトの「きつい」リアル
「楽そう」というイメージは、初日の最初の1時間で崩れ去るかもしれません。まずは、多くの人が直面する「きつい」現実からお話ししますね。
① 体力ゲージが一瞬でゼロに!ガチの肉体労働
私は主に飲料やお酒の担当なので、特にそう感じるのかもしれませんが、品出しは想像以上にハードな肉体労働です。
特売日の2Lペットボトル6本入りのケースが20箱、バックヤードに山積みになっているのを見たときの絶望感…。これを台車に積んで、売り場まで何往復もするわけです。腰、砕けますよ、本当に。
スマートウォッチで計測したら、たった4時間のシフトで10,000歩も歩いていた日もありました。これ、地味にフルタイムのマラソンです。夏場は汗だく、冬でもじんわり汗をかきます。
② 焦りが生む「大惨事」…ミスが精神を削る
品出しで一番大切なのはスピード…と思いきや、実は「ミスをしないこと」なんです。焦りは本当に禁物。これは、私が数々の失敗から学んだ鉄則です。
- ビールケースをひっくり返して店長に怒られた
- 急いで台車を動かし、商品をぶちまけて後片付けに15分以上かかった
- 似たパッケージのお菓子(チーズ味と塩味)を違う棚に大量に並べてしまい、修正に1時間…
一番最悪だったのは、賞味期限の確認を怠って牛乳の「先入れ先出し」を間違えた時ですね。お客様からの指摘で発覚し、売り場の牛乳をすべてバックヤードに戻して、1時間以上かけて総入れ替え…。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
たった一つのミスが、他のすべての作業を止めてしまう。このプレッシャーは、地味に精神を削ってきます。
③ 体は正直。無数の傷と痣は「勲章」
気づいたら、腕や足に無数の引っかき傷や青い痣ができています。これはもう、品出しアルバイターの宿命ですね。
主な原因はダンボールの角。特に乾燥する冬は、ダンボールがカッターのように鋭利になります。私はもう、これを「仕事を頑張った勲章」だと思って気にしないようにしています(笑)。
「きつい」を乗り越える!私が見つけた具体的な攻略法
「うわ、やっぱりきつそう…」と思ったあなた、大丈夫です。ここからは、そんな地獄を天国に変える、誰でも実践できる具体的な攻略法をお伝えします。気合や根性は一切不要です!
① 体を守る「三種の神器」を揃える
まずは自分の体を守ることが最優先。私が実際に使っているアイテムを紹介します。
- 安全靴: 重い台車を動かしていると、足の上に飲料ケースを落としそうになる瞬間が何度もあります。私はAmazonで買った安全靴を履いていますが、これで足先を守るだけで安心感が段違いです。
- 小型カッター: ポケットにすっぽり収まる、安全性の高い小型カッターがおすすめ。すぐに取り出せるので、作業効率が格段にアップします。
- 軍手(+薄手ビニール手袋): ダンボールの傷や乾燥から手を守るために軍手は必須。さらにその下に薄いビニール手袋を仕込むと、チルド品や冷凍品を触っても指先が冷えにくく、手荒れも防げますよ。
② 焦らない技術を身につける
先ほど「ミスが一番のタイムロス」だとお話ししました。では、どうすればミスを防げるのか。
それは「完璧な段取り」です。売り場に出る前に、バックヤードで商品をカテゴリーごと、棚の順番ごとに台車の上で仕分けておく。たったこれだけで、売り場での移動距離と判断時間が劇的に減り、結果的に焦らずスピーディーに作業が終わります。
私がやらかした「お酒の缶を無理やり棚に押し込んで穴を開け、棚がお酒まみれになった」失敗も、焦りが原因でした。急がば回れ、ですね。
③ 人間関係は「受け流す」スキルが最強
私は元々人間関係が得意ではなく、職場の飲み会などにも参加しないスタンスです。面接でも正直にそう伝えました。
アルバイト先には色々な人がいます。これはもう、どうしようもない「自然現象」のようなもの。相手を変えようと期待せず、「そういう人もいるんだな」と受け流し、自分の仕事に集中するのが一番です。
無理に好かれようとしなくても大丈夫。任された仕事を黙々と、責任感を持ってこなしていれば、必ず見てくれている人はいます。それが私の信頼の得方です。それに、私たちアルバイトには「いつでも辞められる」という最強のカードがあります。この心の余裕が、あなたを守ってくれますよ。
それでも私が品出しバイトを続ける「おいしい」理由
ここまで「きつい」話ばかりしてきましたが、もちろん良いこともたくさんあります。むしろ、私にとってはメリットの方が大きいくらいです。
最高のメリット:お金を稼ぎながらダイエットできる!
これが一番のメリットかもしれません。私はこのバイトを始めて3ヶ月で、体重が63kgから58kgへ、自然に5kgも痩せました。
特別な運動は何もしていません。原因は、先ほどお話しした圧倒的な運動量です。毎日1万歩近く歩き、重いものを運び、全身運動を繰り返す…。これ、完全にジムですよね。
おかげで、以前通っていた「チョコザップ」も退会しました。ジム代を払うのではなく、給料をもらいながら健康的に痩せられる。こんなにおいしい話、他にありますか?
脳汁が出るほどの「達成感」
空っぽだった棚が、自分の手でビッシリと美しく商品で埋まっていく瞬間。これは、まるで巨大なテトリスをクリアした時のような、最高の達成感があります。特に、自分が陳列した商品がお客様のカートに入っていくのを見ると、「よっしゃ!」と心の中でガッツポーズしてしまいます。
ソロプレイが基本!接客嫌いの天国
もちろん、お客様に商品の場所を聞かれることはあります。私も新人時代、先輩への伝言で「ミツカン酢」を「見つからないお酢…?」と聞き間違えて、お客様と店内をさまよった苦い経験があります(笑)。
でも、基本は商品と向き合う「ソロプレイ」。黙々と作業に集中できるので、私のように人間関係が苦手な人にとっては、これ以上なく快適な環境だと思います。
まとめ:品出しバイトは「きつい」けど、最高の「筋トレ」だ!
品出しバイトは、体力的にきつく、覚えることも多いです。でも、それは最初のうちだけ。
具体的な攻略法で体を守り、ミスのない仕事の進め方を覚えれば、これほど達成感があって、おまけに健康的になれるバイトは他にないと、私は本気で思っています。
もしあなたが、
- 黙々とパズルを解くような作業が好き
- どうせなら体を動かして健康的に稼ぎたい
- 人間関係のストレスが少ない職場で働きたい
そう思うなら、品出しバイトは最高の選択肢になるかもしれません。
最初の筋肉痛さえ乗り越えれば、きっと新しい世界が見えてくるはず。このブログが、あなたの新しい一歩を応援できれば嬉しいです。
それでは、また。しなナビでした。
