「あの商品、どこに置けばいいの?」
品出しバイトを始めたばかりの頃、誰もが一度は売り場で迷子になります。
何千、何万という商品が並ぶスーパーで、一つひとつの場所を覚えるなんて無理……と絶望してしまう方も多いでしょう。
結論から言います。商品の「名前」や「正確な場所」を最初から丸暗記する必要はまったくありません。
私は40代で品出しを始めて1年、今ではお酒コーナーをメインで担当していますが、実は私自身はお酒を一切飲みません。
最初は「ビールと発泡酒の違いすら怪しい」という状態でした。
そんな私が、どうやって膨大な商品の場所を把握し、スムーズに品出しできるようになったのか。
現場で実践している「記憶術」と「探し方のコツ」をお話しします。
- 記憶のコツ: 名前ではなく「大まかな分類」と「見た目」でインプットする方法
- 売り場での探し方: 「空いている棚」をヒントに最速で場所を見つける技術
- 補充の基本手順: JANコード確認から「先入れ先出し」までのスムーズな流れ
- イレギュラー対策: いつもの棚にない「エンド」や「カゴ」の罠と、迷った時の立ち回り
1. 名前は覚えなくていい!「大分類」と「見た目」で覚える

商品名やメーカー名を文字で覚えようとすると、頭がパンクします。
私が実践したのは、とにかく「大まかなエリア」と「ビジュアル」で覚えることでした。
① まずは「大まかな分類」でエリアを把握する
お酒であれば、「ビール」「日本酒」「焼酎」「ワイン」「ウイスキー」「その他」というざっくりとした棚の島を覚えます。
ドライ食品やお菓子の応援に入る時も同じです。
「醤油やみりんの棚」「カレー・シチューの棚」「袋菓子の棚」「大袋の棚」といった具合に、まずは「あの辺にあるかも?」という大枠のアタリをつけられる状態を目指します。
これができるようになると、バックヤードで台車に商品を積む際、「これとこれは同じエリアだから一緒に積もう」と効率よく動けるようになります。
② パッケージの「色・形・特徴」でインプットする
大枠のエリアがわかったら、次は商品の見た目で記憶にフックをかけます。
お酒を飲まない私は、以下のように完全にビジュアルだけで覚えていました。
- 「金麦」なら青・赤・緑のパッケージ
- 自転車の絵が描かれているワイン
- 「〇〇さんおすすめ!」という首掛けPOPがついているウイスキー
1年経った今でも、正直お酒の正式名称はあまり覚えていません。
それでも、パッケージを見れば「あ、これ見たことあるな」と手が勝手に動きます。
しなナビこれで十分仕事は回るのです。
2. 売り場での最速の探し方:ヒントは「空き」にある


大まかなエリアまで台車を持っていったら、次はどうやってピンポイントで場所を見つけるか。
品出しの基本は「少なくなった商品の補充」です。
つまり、空になっている棚や、商品がスカスカになっている場所を探すのが一番の近道です。
陳列棚全体を眺めるのではなく、「どこに隙間があるか?」という視点で棚を見ると、驚くほど早く補充すべき場所にたどり着けます。
3. 棚を見つけてからの「確実な補充手順」
補充する場所を見つけたら、以下の手順で確実に入れ込んでいきます。
- JANコードの確認
似たパッケージの誤補充を防ぐため、前回お話しした「JANコードの下4桁」を棚の値札と照らし合わせます。 - 手前の商品をどける
今棚に乗っている古い商品を、持ってきた空の段ボールなどに一旦避難させます。 - 新しい商品を奥に入れる
持ってきた新しい商品を棚の奥(下)に補充します。 - 古い商品を手前に戻す
避難させていた商品を一番手前(上)に戻して完了です。
これが、賞味期限の古いものを手前にする「先入れ先出し」の基本ルールです。



賞味期限の確認を省略するやり方ですが、棚に残っている個数によっては確認した方が早い場合もあります。
4. 「いつもの棚にない!」イレギュラー時の立ち回り術
定番の棚を探しても見つからない時、初心者はパニックになりがちです。
同じ種類の商品でも、特売やキャンペーンなどの理由で、以下のような場所に展開されていることがよくあります。
- エンド
通路に面した、棚の一番端の目立つ場所 - 店頭
お店の入り口付近の催事スペース - 投げ込みカゴ
通路の真ん中などに置かれているワゴンやカゴ
迷ったら「とりあえず置いておく」のが正解
売り場を何周もして探し回るのは時間の無駄です。
わからない商品は台車の端に一旦置いておき、わかるものからどんどん棚に入れていきましょう。
そして、作業の合間に担当の方や社員さんが通りかかったタイミングで、「すみません、これってどこでしょうか?」とまとめて聞けばOKです。
手が止まってしまうより、わかる作業を止めないことの方がずっと重要です。
まとめ:焦らず「見たことある」を増やしていこう
「場所が覚えられない」と焦る必要はありません。
最初はみんな、見知らぬ土地に放り込まれたようなものです。
毎日パッケージを見て、「あ、これあの辺にあったな」という感覚を少しずつ増やしていけば、自然と体と目が覚えてくれます。
大まかに分類し、パッケージの色や絵で覚え、わからないものは後回しにして人に聞く。
このステップで、あなたの品出しスピードは確実に上がっていきます。今日も焦らず、安全第一で頑張りましょう!
