品出しバイト、初日を終えてホッとしたのも束の間、明日からの仕事に漠然とした不安を感じていませんか?「今日はとりあえず何とかなったけど、明日からどうすればいいんだろう?」そんな風に思っているかもしれませんね。
私もそうでした。何となく目の前の商品を棚に並べて、時間が来たら上がる。でも、それだけだと効率も悪ければ、先輩にも「段取りが悪い」なんて思われそうで怖いですよね。正直、私も最初は完全に後者でした。
今日は、そんな私自身の失敗から学んだ、「脳内でストーリーを組み立てる」という、ちょっとした思考のコツについてお話ししたいと思います。これは、気合や根性ではなく、誰でも今日から試せる、地味だけどめちゃくちゃ効果的な技術ですよ。
品出しが「ただの作業」にならないために
品出しバイトって、一見すると「商品を棚に置くだけ」に見えるかもしれません。でも、実際はそうじゃないんですよね。
ある程度慣れてくると、ただ商品を置くだけだと、自分の動きが無駄になっていないか、本当に効率的なのか、考える暇が出てくるんです。私の場合、この「考えすぎ」が逆にストレスになることもあったんですが(笑)、ある時、発注業務をしている先輩の横で、無駄な動きをしている自分に気づいたんです。
先輩は、伝票を見ながら、どの棚に、どの商品の、どのくらいの量が必要かを頭の中でシミュレーションしてから動き出しているように見えました。私なんて、ただ持ってきた段ボールを目の前の棚に並べるだけ。これじゃ、いつまで経っても遅いな、と思ったわけです。
失敗談から学ぶ「計画」の重要性
私が「計画」の重要性を身をもって知ったのは、「飲料ケースの荷崩れ事件」です。
あの日は、夕方の忙しい時間帯で、私は台車にパンパンに詰めた飲料ケースを運びながら、急いで角を曲がろうとしたんです。ベテランの先輩が「急いで!」と声をかけてくれたのがプレッシャーになってしまって。
結果、台車のバランスを崩して、床に置いてあった別の飲料ケースにゴツンと衝突させてしまいました。中身の缶が数本潰れて、床が炭酸でベトベトに…。後始末に1時間近くかかってしまい、他の作業も遅れてしまったのは言うまでもありません。
あの時、もし私が「この台車を角でどう曲がるか」「通路の他の人の邪魔にならないか」を事前に少しでも考えていたら、あんな大惨事にはならなかったはずなんです。身体を動かす前に、頭で一度シミュレーションする。これが「計画」の第一歩だと学びました。
脳内シミュレーションで「無駄」をなくす具体的方法
では、具体的にどうやって頭の中でストーリーを組み立てるか。難しく考える必要はありません。品出しの工程を、数秒でいいので「未来の自分」に教えてあげるイメージです。
1. どの商品から始めるか(優先順位付け)
まず、今日の入荷品リストや指示書を見て、「今日一番の優先事項は何か」を決めます。
- 賞味期限の近いもの?
- すぐに売り場がスカスカになってしまう人気商品?
- 重くて後回しにすると辛いもの?
例えば、今日は「牛乳と卵」が大量に来た、とします。牛乳はすぐに売れるから先に、卵は割れやすいから慎重に、と考えますよね。でも、頭の中では「重い牛乳を運び終えてから、軽い卵を丁寧に」という順番を先に決めておくんです。
2. 移動ルートの予測
台車を持って移動する時、最も重要なのがルートです。
私の職場では、バックヤードから精肉コーナーを通って、お菓子コーナーに行く動線があります。もし、精肉コーナーで社員さんが作業していたら、遠回りするなり、待機するなり、「そこで立ち止まる」時間も含めて計算に入れるんです。
- 「この台車で、あの通路を曲がる時、右側のカゴにぶつかるかな?」
- 「あそこの陳列棚の前で、誰か立ち止まっていないかな?」
これを考えておくだけで、現場で立ち往生したり、急いでぶつかったりするリスクが減ります。私自身、このルート予測をサボって、前述の飲料ケースをぶつけてしまった経験があるからこそ、強く言えます。
3. 棚への「配置のイメージ」
これが一番大事かもしれません。商品を棚に並べる時、「ただ詰める」のではなく、「どう見えるか」を事前にイメージするんです。
例えば、お菓子の棚に新商品が入るとします。
- 「この新商品は、一番目立つ真ん中の段に、何列分置くか?」
- 「既存の商品をどれくらい前に出すか(フェイスアップ)?」
これを現場で考え始めると、絶対に時間がかかります。バックヤードで商品を見ている時に、「この商品は、棚のこのスペースにこう収まるな」と頭の中で一度配置図を描く訓練をしてみてください。
私も最初、パッケージが似ているお菓子を間違えて大量補充した時、まさしくこの「配置のイメージ」ができていなかったのが原因でした。塩味とチーズ味、似たパッケージのお菓子が、頭の中でごちゃ混ぜになっていたんです(笑)。
計画は「スピード」と「ミスの削減」に繋がる
「そんなことを考えていたら、余計に時間がかかるのでは?」と思うかもしれませんね。
私も最初はそう思いました。でも、やってみると逆なんです。
計画を立てずに動き始めると、必ず「あれ?」「しまった!」という小さなミスや立ち止まりが発生します。その小さな立ち止まりの積み重ねこそが、全体のスピードを落とす犯人なんです。
脳内でストーリーを組み立てておくことで、実際の作業中は「考える」フェーズから「実行する」フェーズにスムーズに移行できます。結果的に、ミスが減り、作業スピードが上がる。私が数カ月で、当初より1.5倍くらい効率が上がったのは、この思考法を意識し始めてからです。
あなたのペースで、着実に進んでいきましょう
品出しの仕事は、体力も使いますし、地味な作業の繰り返しです。だからこそ、頭をしっかり使って、自分の動きを最適化していくことが、長く続けるための秘訣だと私は思っています。
今日の記事で紹介した「脳内シミュレーション」、ぜひ次のシフトから試してみてください。最初は意識するのが面倒かもしれませんが、一週間も続ければ、少しずつですが体が覚えるはずです。
新しい環境で、新しい仕事に挑戦しているあなたは、本当に素晴らしいです。焦らず、自分のペースで、今日から一つずつ、確実に技術を身につけていきましょう。応援していますよ!
