- 品出しの作業が遅くて、周りに迷惑をかけていないか焦ってしまう…
- どうすればもっと早く、そしてキレイに作業ができるの?
- ネットでよく見る「品出しのコツ」を、もっと具体的に、分かりやすく知りたい!
- 「前出し」や「先入れ先出し」って、どうやるのが一番効率的なの?
品出しバイトに少し慣れてきた頃、多くの人がぶつかるのが「スピードの壁」です。
周りの先輩の速さを見て、「自分は仕事が遅いのかもしれない…」と焦ってしまう気持ち、痛いほどよく分かります。
でも、安心してください。
ただ闇雲に手を速く動かすだけが、スピードアップの全てではありません。
結論から言うと、品出しを一番早くする方法は、実は『ミスをなくす』こと。そして、そのための具体的なコツが7つあります。
この記事では、私が数々の失敗から学んだ、品出しスピードを上げるための超・実践的なテクニックを、惜しみなく全てお伝えします!

安さが売りのご当地スーパーで働く、現役の品出しアルバイターです。
社員やベテランの方のような「上からの目線」ではなく、あなたと同じ「バイト仲間」としてのリアルな目線で、現場の正直な情報をお届けします。
バイト歴3ヶ月の時に感じた初心者ならではの悩みや失敗談をもとに、あなたの不安に徹底的に寄り添います!
- 品出しスピードが格段に上がる7つの具体的なコツ
- 「先入れ先出し」や「前出し」の正しいやり方と重要性
- 実は一番大事!バックヤードでの準備で差がつくポイント
- あなたの焦りとミスを激減させるための具体的な考え方
1. 大前提:一番のスピードアップ術は「ミスをしない」こと


7つの具体的なコツをご紹介する前に、まず、品出しのスピードアップを目指す上で最も大切な、たった一つの「大前提」をお伝えします。
それは、導入でも触れたこの言葉です。
品出しにおける一番のスピードアップ術は、「ミスをしないこと」。
「早くしたいのに、ミスをしないようにって…矛盾してない?」
そう思うかもしれません。私も、初めはそう思っていました。「多少雑になっても、とにかく手を速く動かすことが正義だ!」と。
でも、数々の痛い失敗を経験して、今なら断言できます。
一つのミスが、それまでの努力を全て無に帰すほどの、絶望的な時間ロスを生み出すということを…。
【私の失敗談】ミスが奪った、貴重な時間
私がこれまでにやらかしてしまった、代表的な3つのミスと、その対応にかかった「無駄な時間」をご紹介します。
- 【補充ミス】→ 修正に30分以上のロス!
焦って似たパッケージのお菓子を違う棚に大量に並べてしまい、その修正作業(商品を全部出す→正しい棚へ運ぶ→並べ直す)に、30分以上もかかってしまいました。 - 【商品破損】→ 清掃と後始末に1時間以上のロス!
お酒の缶を無理やり押し込んで穴を開けてしまい、棚がお酒まみれに…。商品を全て出し、ベタベタの棚を清掃し、濡れた商品を処理するのに、1時間以上も費やしてしまいました。 - 【荷崩れ】→ 拾い集めるのに15分以上のロス!
急いで運んでいた台車を倒し、商品を床にぶちまけてしまいました。幸い破損はありませんでしたが、散らばった商品を拾い集めて台車に積み直すだけで、15分以上もかかりました。



どれも苦い経験です…
どうでしょうか?
たった一つの「焦り」から生まれたミスが、いかに大きな時間的損失に繋がるか、お分かりいただけたかと思います。
だからこそ、「ミスをしない」こと。
一つ一つの作業を確実に行うことが、結果的に一番早く、そしてスムーズに作業を終わらせるための、最強の秘訣なんです。
では、具体的にどうすればミスをなくし、スピードを上げていけるのか?
そのための「7つの具体的なコツ」を、ここから一つずつ詳しくナビゲートしていきますね!
2. 品出しスピードを上げる7つの具体的コツ


「ミスをしないことが一番の近道」という大前提を理解していただいたところで、いよいよ品出しスピードを上げるための、7つの具体的なコツをナビゲートしていきます!
一つでもいいので、明日からのバイトでぜひ試してみてくださいね。
- 【準備編】バックヤードでの「段取り」で勝負は決まる
- 【陳列の基本】「先入れ先出し」を制する者は、品出しを制す
- 【陳列の基本】売上が変わる!「前出し・フェイスアップ」の極意
- 【確認の徹底】JANコードと賞味期限の「ダブルチェック」
- 【効率化の技】「両手」を使いこなし、無駄な動きをなくせ
- 【運搬の心得】台車の扱いは「F1のピットクルー」のように慎重に
- 【応用編】「売れ筋商品」を把握し、補充の優先順位を考えろ
コツ①:【準備編】バックヤードでの「段取り」で勝負は決まる
品出しのスピードは、売り場に出る前のバックヤードでの「準備段階」で、すでに半分決まっています。ここでいかに効率よく動けるかが、その後の作業時間を大きく左右します。
- 効率的なダンボールの開け方
ダンボールを開ける時、ガムテープを全て剥がしていませんか?それは時間の無駄です!カッターで箱の天面(上面)のテープにだけスッと切れ込みを入れるのが最速です。この時、中の商品を傷つけないように、刃を深く入れすぎないのがポイント。 - 台車への商品の積み方
ただ闇雲に商品を積むのはNG。売り場で出す順番を考えて、奥から出す商品を台車の手前(取り出しやすい位置)に積むようにしましょう。また、ビールケースのような重いものは必ず下に、軽いお菓子などは上に積むことで、荷崩れのリスクを減らせます。
コツ②:【陳列の基本】「先入れ先出し」を制する者は、品出しを制す
これは、特に食品を扱う品出しにおいて、スピードと正確性の両方が求められる最重要スキルです。
「先入れ先出し」のコツ は、面倒くさがらず、一度手前の商品を棚から出すことに尽きます。
手前の商品を無理やり横にずらして、奥に新しい商品をねじ込もうとすると、陳列が崩れたり、商品を破損させたりして、結局余計な時間がかかります。
- 棚の手前にある古い商品を、一度カゴや台車の上に取り出す。
- 棚の奥に、新しい商品を補充する。
- 最初に取り出した古い商品を、棚の手前に戻す。
この一連の流れをスムーズに行えるようになれば、あなたの作業スピードは格段に上がります。
コツ③:【陳列の基本】売上が変わる!「前出し・フェイスアップ」の極意
「早く!」と思うと、ついおろそかになりがちなのが、この「前出し」と「フェイスアップ」です。しかし、これこそがプロの仕事。お店の売上にも直結する重要な作業です。
- 前出し(まえだし)とは?
「前出し」のコツ は、商品の先頭を、棚の手前のラインにビシッと揃えること。商品が棚の奥に引っ込んでいると、お客様から見えにくく、売れ残りの原因になります。指や専用の道具を使って、商品を棚の前面にきっちり引き出しましょう。 - フェイスアップとは?
商品の「顔(フェイス)」であるパッケージの正面を、お客様にしっかり向ける作業です。商品の向きがバラバラだと、売り場全体がだらしない印象になります。ラベルの向きなどを揃えるだけで、見違えるほどキレイな売り場になりますよ。
コツ④:【確認の徹底】JANコードと賞味期限の「ダブルチェック」
「ミスをしない」ための基本中の基本が、この「ダブルチェック」です。
- JANコードの確認
似たようなパッケージの商品を間違えて補充しないように、棚の値札と商品のJANコード(バーコード下の数字)が一致しているか、必ず確認しましょう。 - 賞味期限の確認
「先入れ先出し」を行う際に、必ず商品の賞味期限も合わせて確認するクセをつけましょう。万が一、期限の近いものが奥にあったり、期限切れの商品を発見したりした場合は、すぐに先輩に報告です。
コツ⑤:【効率化の技】「両手」を使いこなし、無駄な動きをなくせ
作業に慣れてきたら、「両手」を効率的に使うことを意識してみましょう。
例えば、「先入れ先出し」をする際に、
- 左手で、棚の手前にある古い商品を掴む
- 右手で、バックヤードから持ってきた新しい商品を掴む
そして、左手で古い商品を出しながら、ほぼ同時に右手で新しい商品を棚の奥に入れる!
…といった具合です。片手ずつ作業するのに比べて、単純に作業時間が半分になります。これは少し上級テクニックですが、意識するだけで無駄な動きが減っていきますよ。
コツ⑥:【運搬の心得】台車の扱いは「F1のピットクルー」のように慎重に
台車での移動時間は、一見無駄な時間に思えるかもしれませんが、ここでのミスが一番の命取り。私の失敗談からも分かる通り、荷崩れや衝突は、絶望的な時間ロスを生みます。
早く作業したい時ほど、台車の扱いは慎重に。
通路の角ではスピードを落とし、周りをしっかり見て、安全第一で運びましょう。その落ち着きが、結果的にあなたの作業を一番早く終わらせてくれます。
コツ⑦:【応用編】「売れ筋商品」を把握し、補充の優先順位を考えろ
最後のコツは、少し応用編です。
作業に慣れてきたら、「どの商品がよく売れるか」を意識してみましょう。
- よく売れる商品(特売品や人気商品)は、棚からなくならないように、優先的に、そして多めに補充する。
- あまり売れない商品は、在庫を確認しつつ、補充の頻度を少し下げる。
このように、商品の売れ行きに応じて補充の優先順位を考えられるようになると、欠品を防ぎ、効率的に作業を進めることができます。「お、この新人、よく見てるな!」と、先輩からの評価も上がるかもしれませんよ。
3. まとめ:焦らず、一つずつ。丁寧さがあなたを最速にする!


今回は、品出しのスピードを上げるための、7つの具体的なコツをナビゲートしてきました。
- 【準備編】バックヤードでの「段取り」
- 【陳列の基本】「先入れ先出し」
- 【陳列の基本】「前出し・フェイスアップ」
- 【確認の徹底】「ダブルチェック」
- 【効率化の技】「両手」の活用
- 【運搬の心得】「台車」は慎重に
- 【応用編】「売れ筋商品」の把握
たくさんのコツがあって、「全部できるかな…」と不安になったかもしれませんね。
大丈夫です。最初から全てを完璧にこなせる人はいません。
まずは、この中から一つでも二つでもいいので、「これを明日から意識してみよう」と思えるものを見つけて、実践してみてください。
そして、もし作業が遅いと焦ってしまった時は、この記事の「大前提」を思い出してください。
品出しにおける一番のスピードアップ術は、「ミスをしないこと」。
そして、ミスをなくすための最短ルートは、「一つ一つの作業を丁寧に行うこと」です。
周りのスピードに惑わされず、まずはあなた自身のペースで、確実な仕事を積み重ねていくこと。
その「丁寧さ」が、いずれあなたの作業から無駄な時間をなくし、誰よりも信頼される「最速の品出しスタッフ」へと成長させてくれるはずです。
私もまだまだ勉強中です。一緒に頑張りましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!