地域密着型スーパーで働く、現役の品出しアルバイターの「しなナビ」です。
品出しの仕事って、単純に商品を棚に戻すだけ、と思われがちなんですが、実は「整理整頓が好き!」という人にとっては、ものすごく向いている、意外と奥が深い仕事なんですよ。私自身、もともと家で棚の配置をあれこれ変えてニヤニヤするような人間なので、この仕事を見つけたときは「これ、天職かも?」ってちょっとだけ思いました。
もちろん、最初は頭の中が真っ白になるような失敗もありましたけどね(笑)。でも、自分の「好き」なことを仕事に活かせる瞬間って、やっぱり嬉しいものです。今日は、整理整頓スキルが品出しでどう活かせるのか、そして、そのスキルを活かすための「現場のコツ」について、私の体験談を交えながらお話ししたいと思います。
整理整頓好きが品出しで感じる「地味な快感」とは
「整理整頓が好き」というのは、品出しの現場で大きな強みになります。スーパーの棚は、常に変動しています。お客さんが商品を手に取れば隙間ができ、戻す場所を間違えれば見た目が乱れます。これを整えるのが私たちの仕事です。
1. 完璧な「フェイスアップ」の達成感
品出しでよく聞く言葉に「フェイスアップ」というのがあります。これは、商品の正面(パッケージの顔)がすべて通路側を向くように、きれいに揃える作業のことです。
私はこの作業が大好きです。一つひとつの商品が定位置にきれいに並んだ時の達成感は、何物にも代えがたいものがあります。最初はただの隙間を埋める作業に思えるかもしれませんが、整然と並んだ棚を見ると、なんだか自分の気持ちまでスッキリするんですよね。
ただ、このフェイスアップにも落とし穴があります。以前、調味料コーナーで、私は一生懸命フェイスアップをしていたんですが、焦るあまり、奥の商品を手前に引き出す作業を怠ってしまいました。結果、賞味期限の古いものが手前に残ってしまい、後から来た先輩に「これ、先入れ先出しになってないよ!」と指摘されてしまったんです。見た目は綺麗になっても、中身がバラバラだと意味がない、と痛感しましたね。
2. 棚割りの「論理」が見えてくる面白さ
スーパーの棚って、ただランダムに商品が並んでいるわけではありません。ちゃんと「棚割り」という、陳列のルールがあるんです。例えば、「よく売れるものは目線の高さに」「関連商品は近くに」といった理屈があります。
整理整頓が好きな人は、この配置の「論理」を理解するのが早いと思います。「なぜこのメーカーのポテトチップスがこの段なのか?」「隣にこのドリンクが来るのはなぜか?」を考え始めると、単なる作業ではなく、パズルのように見えてきます。
私も最初は指示通りにやるだけでしたが、だんだん「この商品なら、ここが一番取りやすいはずだな」と予測できるようになり、作業効率も上がっていきました。
整理整頓スキルを活かすための「現場のリアル」
整理整頓が好きだからといって、現場でいきなり「完璧」にできるわけではありません。現場には現場特有のルールと、それを邪魔する要素がたくさんあるからです。ここでは、私の失敗から学んだ、スキルを活かすための現実的なコツをお伝えします。
1. 「スピード」と「正確性」のバランスが命
整理整頓が好きだと、一つひとつの商品を完璧に揃えようとして、時間がかかりがちです。私もありました。レジ締め間際で時間がないのに、一つひとつの商品をミリ単位で揃えようとして、先輩に「もういいから!早く次の場所行って!」と怒鳴られたことがあります。
現場の鉄則は「指定されたエリアを、決められた時間内に、適切な状態にする」ことです。
正確性は大事ですが、それがスピードを落としすぎてしまうと意味がありません。最初は「まあ、これでよし」と思えるラインを見つける練習が必要です。私の場合は、特に飲料や酒類のように、大量で重たいものを扱う時、見た目の美しさよりも「荷崩れしないこと」を最優先するように意識を変えました。お酒の缶を無理やり押し込んで棚がビールまみれになった経験は、二度としたくないですからね(あれは後始末に本当に一時間以上かかりました……)。
2. 「余白」を残すのが最高の整理術
家でやる整理整頓と、スーパーの品出しの決定的な違いは、「未来の在庫」を考慮しなければならない点です。
整理整頓が得意な人は、すべてのスペースをきっちり埋めたくなりますよね? でも、それは危険です。なぜなら、次の日にはまた大量の品出しが入ってくるからです。
私は、フェイスアップをする際、いつも「次に入ってくるであろう在庫を置くための余白」を意識的に残すようにしています。特に、売れ筋商品は、棚の一番奥までパンパンに詰め込まず、手前に少し余裕を持たせる。こうすることで、次の補充が入った時に、焦って前の商品を引っ張り出す必要がなくなり、結果的に先入れ先出しがスムーズにいくんです。
この「余白」の感覚を掴むまで、正直、時間がかかりました。でも、これを意識し始めてから、補充作業中のイライラが劇的に減りましたよ。
3. 人間関係は「棚の配置」と同じようにドライに
整理整頓スキルが高い人は、他人のやり方が気になったり、乱れているのを見るとストレスを感じやすいかもしれません。残念ながら、スーパーの現場には、あなたの完璧主義を乱してくる人が必ずいます。
例えば、新しく入った商品、いつもの位置と違う場所に置かれていたり、ベテランの人が適当に積んでいたり。ここで「なんでこんなに雑なの!」と感情的にならないことが重要です。
私は人間関係が得意ではないので、「自分のテリトリーだけは完璧に整える」というルールで動いています。たとえば、私が担当する朝の青果コーナーや、午後の常温食品の棚だけは、誰にも触られたくないレベルできれいに保つ。それ以外の場所で誰かが雑に置いていても、「あ、あの人のやり方なんだな」と受け流す。
変えられないものにエネルギーを使うのは無駄です。自分のスキルを最も活かせる場所、つまり「自分の担当範囲」の質を上げることに集中しましょう。これは、精神的な安定にも繋がりますからね。
あなたの「好き」は必ず仕事に繋がります
品出しの仕事は、肉体労働の側面が強いですが、頭を使う部分も確実にあります。そして、整理整頓や配置の美しさにこだわる感性は、間違いなくあなたの武器になります。
最初は、言われたことをやるだけで精一杯かもしれません。重たい商品を運んで、足は青アザだらけになり(私もビールケースで足を強打した傷が絶えません)、指示も聞き間違い(「ミツカン酢」を「みつかんす?」と聞こえた時は、一人で混乱しました)、大変なことばかりに感じるかもしれません。
でも、その中で「どうすればもっと綺麗になるか」「どうすればもっとスムーズに補充できるか」と考えるようになった時、この仕事は一気に面白くなります。あなたの得意なその感覚を、ぜひ現場で試してみてください。
焦らず、一つひとつの棚を丁寧に整えていきましょう。応援していますよ!💪
